2014年11月号Vol.29

こんにちは、サクライです。気づけばもう年末ですねぇ…早い。時がたつのは本当に早いです。大掃除は
済みましたか?年賀状は済みましたか?  私はまだです。これから全力で取り組みます。

 

毎年この時期になると思いだす光景があります。昔、私も妹も子どもで、家族4人で暮らしていた頃の年末…
サクライ家の恒例行事、プリントゴッコでの年賀状印刷です!
(プリントゴッコ:家庭用小型印刷器具。販売はS.52~H.20)

 

まずカーボンブラック入のペンで原稿を描きます。
原稿と特別なフィルムシートを重ねて、そこにライトで光を当てると、カーボンブラックに触れている箇所のフィルムが溶けて孔が空きます。その孔の上に赤や青のインクをのせて、原稿を取り除き、その代わりに葉書とフィルムシートを重ねます。そこに圧力をかけると、孔からインクが押し出されて葉書に写るという仕組みです(たぶん)。
版画と違って一版多色印刷できる点がとても便利なのですが、工程はすべて手作業です。父と母の年賀状を合わせると200枚は超えるので、けっこう大変!

 

我が家は12月25日まではクリスマスの事しか考えていなくて、脳内はプレゼントとケーキとモスチキンで薔薇色です。26日以降、「もしかして今は年末?」と気づくのです。それから年賀状の原稿を作って(もう時間がないくせに家族4人で真剣に話し合いながら作る)、プリントゴッコを押し入れから出してきて、印刷を始めようとします。あぁライトが切れている。あぁインクが足りない。慌てて近所のホームセンターまで自転車を走らせて、必要な材料を買ってきます。これでようやく印刷開始!!

 

原稿とフィルムシートを重ねて、ビカッと光を当てて、孔の上にインクをのせて…それ以降はフィルムシートを葉書に押しつける作業の繰り返しです。1枚押しつけたら、綺麗に印刷できたかどうか確認して、OKなら乾かします。そして新しい葉書に取り替えるのです。

 

ぐっと押しつけるのが父、印刷を確認して新しい葉書に取り換えるのが私、インクを乾かすために印刷した葉書をタウンページに挟むのが妹です。母は3人の補給食として蕎麦をゆでたりします(これがサクライ家の年越し蕎麦)。まさに家内制手工業。「もう元旦には間に合わないよ!」「せめて三が日のうちに届くように頑張
れ!」「大掃除はいつやるの?!」「それは年が明けてからだ!」怒声とびかうサクライ家…。

 

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