2015年10月Vol.39

こんにちは、サクライです。寒くなってきましたねぇ。そろそろコタツを出そうかな。

コタツで鍋なんか囲んだら最高ですよね!誰かと一緒に囲めば更に楽しいから・・・という訳でもないですが、わたし結婚しました。

 

婚姻届を提出する際には、戸籍謄本が必要です。戸籍謄本は本籍地でしか取れません。

彼の本籍地は熊本の実家、私の本籍地は埼玉の実家、私達が住んでいるのは愛知なので、それぞれ実家に「戸籍謄本を取りに行ってほしい」と頼みました。

それから1ヶ月半後の連休に私は別件で帰省する用事があったので、その時に戸籍謄本を受け取る事にしました。ところが・・・

 

 母 「あのね、休日は役所がお休みだから、連休が終わるまで戸籍謄本は取りに行けないよ」

 私 「1ヶ月以上前に頼んだじゃん。この1ヶ月の間に、平日はたくさんあったでしょう」

 母 「なかった」 体をモゾモゾ動かし始める

 私 「(ない訳ないだろう)・・・最初から断ってくれればよかったのに。自分で郵送で申し込むから」

 母 「だって・・・、役所が悪い・・・、私は悪くない・・・」 更にモゾモゾ動く

 

 

母は袖の長いシャツを着ていたのですが、モゾモゾ動いて、服の中に首をひっこめていきました。まるで亀が

首をひっこめるように―。「何してるの?」と思ったけど、あえてつっこまずに話を終えました。

 

頭頂部にシャツをひっかけたまま、母はその場を去っていきます。

廊下で父に出くわして、

 父 「なんだその格好?」

 母 「え? 特に意味はない」

 父 「・・・着るか脱ぐか、どっちかに決めた方がいいぞ」

 母 「うん」(でもそのまま)

40.jpg

 

母はしばらくこの格好でウロウロしていました。自分の都合が悪くなって、服の中に頭を隠すなんて、叱られた子どもみたいで心配になります(母は51才、小学校教員)。 

―結局、私は郵送で戸籍謄本を取り寄せました。

 

結婚するにあたって、熊本と埼玉に挨拶に行ったり、両家顔合わせがあったり、書類を揃えたりと、一生に(たぶん)一度しかない事をいろいろとしたのですが、最も印象深く残っているのは、この時の母の姿です。

「28年も付き合っているけど、この人の事はよく分からないなぁ」と嫁に行く今になって再認識したのでした。

仕事上は今後もサクライのままなので、これからもサクライのサクッと小噺をよろしくお願いいたします。