2019年3月Vol.81 サクッと小噺
※小噺は過去分を随時アップしております。内容に時差がある場合もありますが、是非ご覧ください。
※スタッフの名前がニックネームに変わりました。
こんにちは、サクです。
もうすぐ、入学や入社など新生活が始まる季節ですね。私はP.D.R.に入社してもうすぐ8年が経ちます。8年の社会人経験なんてヒヨッコですが、それでも8年働いたなりに、「仕事ってなんだろう」と考えることは多いです。今月はそんな小噺をひとつ。
あくまで私の持論ですが、仕事の哲学は大雑把に「自己実現型」と「社会貢献型」に分かれます。
自己実現型によれば、「仕事とは、自分の能力や個性を開花させて、自分の目標を達成して、お金を得る事」です。
社会貢献型によれば、「仕事とは、社会に貢献する商品やサービスを提供して、お金を得る事」です。
昔の商人哲学は社会貢献型が多くて、最近のビジネス論は自己実現型が多いです。職業選択の自由、個人の尊重などの変化が、仕事の定義にも影響を及ぼしてきたのでしょう。しかし、個人的には、目的(大きな視野)は社会貢献型で、手段(小さな視野)は自己実現型でとらえると、働きやすいです。
目的を自己実現型でとらえる事ができる人は稀だと思います。大きな視野で「私の能力と個性と目標は?」を考えても、なかなか答えは出ません。たとえばイチローのように「僕は野球だ」と即答できて、かつ実際に努力できる人ならいいでしょう。しかし私のような凡人には厳しいです。自分の能力も個性も目標もハッキリとは分からないし、ましてやそのために努力するなんて・・・。自己実現型とは、実はかなり過酷な思想なんです。迷子になりやすいんです。
そこで、目的を社会貢献型に切り替えてみます。「社会のために」は漠然として動きにくいので、「○○さんのために」と具体的にイメージできて動きやすいレベルまで小さくすることがポイントです。“○○さん”はお客様でも取引先でも同僚でも構いません。
社会貢献型で目的を定めたら、その達成に向かって進み始めます。進むための手段(小さな視野)をとる際には、自己実現型の選択を心がけています。仕事だけでなく何においてもそうですが、結果を出すためには「能力があるかないか」より「持てる力をどこまで有効活用するか」が物を言うと思うからです。私の乏しい力を最大限に使うためには、自分の強み・弱みを把握して、勝てる土俵に労力を注いで、勝てない土俵からは傷が浅いうちに降りたいんです。また、仕事は長期戦ですから、自分自身が耐えられる負荷にとどめる事も大切です。強み・弱みは変化するし、得意だと信じていたがやってみたら不得意だった(またはその逆)というケースも多々あります。そのため、自分自身を俯瞰(ふかん)して、自分の強み・弱みの認識を更新していきたい。これは自己実現型の思考です。
目的は社会貢献型で、手段は自己実現型とは、「○○さんのために、私は私を最大限かつ長期的に使う」という事です。私はP.D.R.で働いてきた8年間で、“○○さん”がある特定のお客様になったり、取引先になったり、同僚になったり、時と場合によって変わってきました。上手くいかなかった事も多いですが、少しでも私自身を“○○さん達”のために活用できていれば、嬉しいです。
社会貢献型の目的を定めて、自己実現型の手段をとりたい。今の私はそう考えていますが、これから更に労働経験を積んだら、また考えが変わっていくのかもしれません。それもまた楽しみです。
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