海外の東京ガイド
こんにちは、PDR米澤です。
今回は10月の書籍紹介で「日本のガイドブックは使えない事が多い」という話題に触れていたものの、恥ずかしながら海外のガイドブックを使った事がなかったので、海外のガイドブックを読んだ感想をまとめたいと思います。ということで、比較対照として例えば日本のバルセロナガイドと海外のバルセロナガイドを比較する事も考えましたが、東京ガイドで違いを見るのも面白いのではと思い、購入したのは英語版ガイドブック世界シェア1位のLonely Planet (東京版)。比較したのは日本の某大手出版社から発売されている東京のガイドブックです。
日本人の私が外国人が書いた日本の都市のガイドブックを読むというのは不思議な気分でしたが、中身を覗いてみるとまず裏表紙がQuick Reference(早見表)になっていて、よく使う言葉や為替のレート、ビジネスアワー(飲食店やショッピングセンターの営業時間)などがまとめてある事が目に付きました。特にビジネスアワーは日本のガイドブックでは軽視されがちで、実際海外に行ってみると時間感覚の違い(例えば交通機関の運行時間)に戸惑う事があるので、見やすいところにあると助かります。
次に、目次を見てみるとまず始めにThe Author(執筆者)が紹介されている事が日本のガイドブックと違う点です。よくよく考えてみると誰がいつ書いたかもわからない情報を頼りにするのは恐い事ですから、載っている事が当然と言えば当然なのかもしれません。
そしてHighlights(見るべき点)として、Harajyuku Girls(ロリータファッション)、Tsukiji Market(築地市場)、Meiji Jingu(明治神宮)などが紹介されていました。日本の東京ガイドを見ると特集されているのは赤坂サカス、東京ミッドタウンに六本木ヒルズに東京ディズニーランド(?)…海外旅行と国内旅行の違いはありますが、後者のスポットは海外にもありそうなので、本当に東京らしいスポットは前者が紹介していた方が近い様な気がします。
あとは、広告が全く無い事に好感が持てました。日本のガイドブックを見ると宿泊施設から、飲食店にツアーの案内など広告(情報)が多すぎて何がいいのか混乱しがちですが、広告が無い分すっきりしていて読みやすかったです。広告が入ると情報の公平性が欠けがちなので(例えばA店よりB店の方がおいしいラーメン屋だとしても、A店から広告収入があるため、A店にバイアスした記事になる)、そうした観点からも良いガイドブックだなと思います。
といった感じで話が長くなってしまいましたが、 結論としてはLonely Planetに限って言えば日本のガイドブックより情報が整理されていて使いやすいのではないか?ということです。また、他の海外のガイドブックでも比較してみたいと思いますが、今回のレポートはあくまで米澤個人の独断と偏見ですので悪しからず。実際の違いはご自身でご確認ください。