ミスタードーナツと私
こんにちは。
本日のブログは入社2年目に入りました櫻井が担当いたします。
私はミスタードーナツの超ヘビーユーザーです。
長時間居座るのでお店の回転率には不良要素ですが、
来店頻度が高いので一個人による売上貢献度は高いと思います。
そんなにドーナツが好きなの? …好きです。でも、
好きだからミスドに通っているのではなく、勉強しに行っているんです。
私は今も大学に通っていて、読まなきゃならない本とか書かなきゃならないレポートとか試験とか、
まぁいろいろあるわけです。お店の方が、家より集中できるんですよね。
ミスドに行く目的は大学の課題ですが、他にもいろんな事を―経営とか人間とか―そこで学ばせていただいています。
最寄駅の前にはミスドが2件あります。
1件は改札出て目の前(A店)、もう1件はその店から2~3件離れて同じ通りにあります(B店)。
「なぜこんな近くに並列させたんだろう?ライバル心を掻き立てるためかしら」と最初は思いました。
通っているうちに、この2店舗がハッキリ役割分担をしている事に気づきました。
A店は品ぞろえが良く、勉強禁止で(読書は可)、営業時間が06:00-1:00です。
B店は品ぞろえが悪く、飲茶メニューがあり(麺・点心など)、勉強OKで営業時間は07:00-0:00です。
A店はテイクアウトのお客様がひっきりなしに来店され、どんどん売上が上がっていくのが読み取れます。
夜遅くなってもA店のショーケースの中は色とりどりのドーナツが並べられています。
一方B店は、勉強する方やゆっくりお喋りするお客様が多いです。
長時間いると、甘いものだけでなくしょっぱいものやご飯系も食べたくなるから飲茶メニューがあるのだと思います。
その代わり、夜に行くとB店にあるドーナツの種類はビックリするほど少ないです。
多種のドーナツをどんどん売るA店と(チャッと幸せを買ってお家に持って帰ってくださいね)、
ゆったりした時間を提供するB店(幸せはここで味わってくださいね)。
見事なマーケティングです。気づいた時は、「ブラボー」と一人小さく拍手をしてしまいました。
テキストやレポートに使う文献を読む時はA店に行く事が多いです。
テスト勉強やレポート作成をする時はB店に行きます。
集中が途切れると、否応なしに周囲の会話が入ってきます。
卒業式帰りの学校の先生とか、就活中の学生とか、出社前のサラリーマンとか、親子とか。
彼らの会話を聞いていると、「皆それぞれ大変なんだなぁ」と思います。
実にたくさんの人達が、怒ったり傷ついたりする人生を歩みながら、
それでもドーナツを食べています。なんだか愛おしくなります。
さて、ミスドのお客様は老若男女そろっているので、漏れ聞こえてくる会話の内容はバラエティーに富んでいます。
しかし、年齢性別を越えて話題に上がるのが―そして年齢とともにあまり進化が見られないのが―恋愛の話です。
女子高生の恋バナも、50~60代の男性が語る恋愛論も、
(表面的には成長が見られますが)核は同じです;「好きって気持ちは理屈じゃない。」
人間は理性と本能でできていて、何をするにしてもその両方で判断しています。
そして本能が最も幅を利かせている領域が恋愛のようです。
理性は経験や熟考を通して成長するでしょう。でも本能は違います。
だから他の話題に比べて、恋愛というテーマは年齢による成長が小さいのかな、と思います。
しかし、恋愛はミスドにおいて最頻で出てくるテーマでもあります。
人は誰かを愛さずにはいられないし、誰かに愛してほしい。でもなかなか上手くいかない。
年をとってもそれは同じ。やっかいだね。泣きたくなる時もあるよね。…そんな時は、ドーナツでも食べようか。
これが私のミスドライフです。大学の勉強をし、経営戦略を学び、人間を考察し愛します。
皆さんも、今度ミスドに行く時はちょっと気にしてみてください。面白いので。