サイバー戦争

本日はシステムの長谷川がお送りします。
一般的にはあまり知られていないネットのディープな話題をお届けします。

 

最近テレビなどで「サイバー戦争」という言葉を耳にする方も多いと思いますが、今日は最近実際に起きたサイバー戦争の話題です。

 

5/9に「Ustream」という世界的な動画サイトが、ロシアのサイバーテログループにより「DDos攻撃」というサイバー攻撃を受けました。
(ご存じの方も多いと思いますが、UstreamとはYouTubeと違いライブ中継の配信を行っており、企業などでも広く使用されている世界的に有名な動画配信サイトです。)
そのUstreamが反プーチン派のデモ内容をライブ中継したことに反発したグループが、組織的なサイバー攻撃をUstreamのサーバーに行った、とのことでした。

 

私がすごいと思ったのはここからです。
一斉攻撃に対しハンガリーのUstreamオペレーションセンターは、サーバーの水際で攻撃パケットを防ぐフィルターを入れたり、おとりのサーバーを設置したりするなどして全員で一丸となって必死に対処し、最終的には約8時間後に攻撃を完全排除したのです。
更にその後、UstreamのトップページやTwitterなどに勝利宣言を記載したということでした。

 

現場の雰囲気は完全に戦場のようだった、と関係者が語っていたそうです。
ネット世界の最前線では、まさに戦争のような出来事が繰り広げられているという、ちょっと怖い話でした。