パンドラの箱
本日はシステムの長谷川がお送りします。
今回もネット上で囁かれているディープな話題をお届けします。
先日6/18にマイクロソフトが「Surface」というタブレットPCを発売する
との発表がありました。
このニュースにネット上では衝撃が走り大きな話題になっています。
それはなぜかというと、コンピューター業界の構造は30年以上に渡り、OSはマイクロソフト、プロセッサー(CPU)はIntel、製造販売に関しては各メーカーという水平分業が成り立っていたのですが、マイクロソフトがハードウェアの製造販売まで行うとなると業界を揺るがす行為となりうるからです。
マイクロソフトは今までもXboxなどのゲーム機やマウスなどの周辺機器に関してはハードウェア製造販売を行っていました。とはいえ、これらはマイクロソフトの名前ではありますが、設計・製造・販売はほとんどがOEMによるものでした。
しかし、今回の「Surface」というタブレットPCに関しては、設計から製造販売に至るまで全てをマイクロソフトが行うということです。
これにより、従来のPCメーカーが一番大きな打撃を受けることになると思われます。
なぜならば、今まではWindowsを搭載することを前提に新しいPCの機能や設計を行ってきたのに、そのドライバー開発などを相談していた先のマイクロソフトが明らかな競合相手になると、技術公開が困難になってくるでしょう。
それは、今年発売予定となっているWindows8でのビジネスモデルが崩壊する可能性もあるわけです。
その結果、マイクロソフト自身もWindows8の販売戦略において、自分の首を自分で締めていることになりかねないと思います。
それなのに、一体なぜマイクロソフトは今の時期にこのような発表をしたのか
とても不思議に感じます。
業界やネット上では、マイクロソフトは禁断のパンドラの箱をついに開けてしまったと言われています。
今の段階では、この新しい試みはどれぐらいの成果が得られるのか分からないですが、私が思うにはiPhoneやiPadなどの台頭で明らかにAppleを意識しての行いではないかなと思います。
スティーブ・ジョブズとビル・ゲイツの今までの関係を表している行為なのではと感じます。