ヒューマンネットワーク
本日はシステムの長谷川がお送りします。
今回もネット上で囁かれているディープな話題をお届けします。
7/16に米ヤフーが新たな最高経営責任者(CEO)として、
マリッサ・メイヤー氏(37)を迎えることが報じられました。
若くて美人で、ヤフーの競合先であるグーグルから引き抜かれたということは
有名な話ですが、ネット業界では「グーグルの社員番号20番」として超有名な人物なのです。
メイヤー氏はグーグルの中で過去10年に渡って、あらゆる技術分野で最高の才能を持つ開発者や
プロダクトマネージャーたちをまとめる長老的な存在で、
グーグルのリーダー養成プログラム「アソシエイト・プロダクト・マネージャー」
(以下APM)をゼロから作り上げました。
このプログラムの指導的役割がグーグル在職中に彼女が手がけた重要な仕事のひとつだったのです。
このAPMの卒業生たちは、クロームブラウザ開発チームの主要リーダーで
現在はクローム部門のヴァイスプレジデントになっていたり、
グーグルツールバーやGMailの主要メンバーであったり、
グーグルマップの主要開発者であったり、卒業生のほとんどがグーグルの中枢技術メンバーとして活躍しています。
また、APM出身者には、他社に移ったり、自分で起業したりする人も少なくありませんが、
メイヤー氏は全ての出身メンバーとのコンタクトを現在でも取り続けているそうです。
なので、ネット業界では、マリッサ・メイヤー氏はシリコンヴァレーのなかで最も才能溢れる300人以上の人材をカヴァーするネットワークを持っていると言われています。
そして、メイヤー氏がヤフーのCEOを引き受けることが決まった後、まず出した電子メールのひとつがAPM出身者全員にあてたものだったそうです。
彼女はそのメールのなかで、自分の移籍を知らせ、そして今後も連絡を取り続けることを約束したとのことでした。
そんな、才能溢れるエリート集団の人材ネットワークを持つ彼女が、
一時より陰りの見えているヤフーをどのように立て直していくのか、競争激しいネット業界でどんな革命を起こすのか・・・・。
現在、私の中ではスティーブ・ジョブズに続く注目人物です。