花見の思い出(竹内編・福井編)

制作の山男竹内がお送りします。

昨年の事です。入社2年目の物流福井が花見をしたいと私に言ってきました。「花見は場所取りや食事の準備が大変だから嫌だ!」と突っぱねたのですが、どうしても花見がしたいとせがむので、条件付きで承諾しました。

 

条件1.花見会場は私の実家(庭に樹齢45年のソメイヨシノあり、場所取りの必要なし、水道完備で準備と片付けが楽)
条件2.食事の準備、撤収は皆で行う(準備や片付けが面倒なので皆で一気にやっちゃいたい)
条件3.バーべキューはしない(もっとおいしいものが食べたい)

 

社員全員に声をかけましたが、我が実家は会社から遠く、話が急だったこともあり、参加希望は入社1年目と2年目の超若手5名しかいませんでした。
私が飲んで気楽に騒げる同年代がいない・・・まあ仕方ないか。
花見当日、運転手の福井が9時発で皆をピックアップしながら来ると聞いています。会社から私の実家は約1時間。多少手間取ったとしても11時には到着するでしょう。私は朝から実家に行き、倉庫からキャンプ用のタープ(日よけ布)や調理用のガソリンコンロなどを準備します。食材は皆が来てから買い出しに行こう。肉にしようか魚介にしようか。

 

11時頃に携帯が鳴りました。そろそろ到着かと思いきや「まだ長久手にいるんですぅ。○○が寝坊して遅れて、おまけに△△さんちの場所がわかりにくくて道に迷っちゃって・・・これからそちらに向かいます。遅くなってゴメンナサイ!」

 えー!待ってたら昼ごはんの準備が間に合わないじゃん!
私は1人で買い出しに行き、もくもくと一人で食事の準備しました。数々の料理がすっかり揃った頃に全員が揃いました。
そして天気予報通り午後から降り出していた雨は、食事を終える頃には本降りとなりました。

 

片付けられる物は皆で片付け、雨に濡れたタープやその他の備品は晴れた翌週末に私一人で倉庫にしまいました。
落ちた桜の花弁はタープに貼りつき、地面に落ちて朽ちた花弁は汚れとなり、どんなに拭いても落ちません。

 こうなるのが嫌で花見はしたくないんだよ!あと、君たちが思っているより裏方には時間と労力が必要なんだよ!

 

福井~!! ちょっとこっち来い!!

 

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は~い!物流の福井です!竹内さんに呼ばれたので来てみました。
竹内先輩の言い分もごもっともですが、若手の釈明もさせてください。

 

この日は運転が苦手な福井が5人の同期や後輩を拾いながら竹内家に向かいました。
まず、1人目のピックアップ場所へ。

 来ない・・・

 

電話をかけたらなんとまだ寝ていました。叩き起こして超特急で身支度させるも、30分のロスです。寝坊した同僚を叱りながらその後も2人、3人と迎えに行ったのですが、初めて行く後輩の自宅はナビで検索してもよくわからず。グルグルしながらやっと辿り着きました。

 

全員が揃ったのが11時。本当ならそろそろ着いているはずの時間です。竹内さんに電話をします。
「なんだよーまだなの?オレ、一人で買出しに行ってくるわ。」
ごめんなさい!
「竹内さんが買い出しに行ってくれるみたい・・・。」「どうしよう・・・。」「怒っているかな?」車内では、入社して1週間の新入社員までが申し訳なさそうにしていました。

 

そして、竹内さんへのお礼(お詫びも兼ねることになっちゃいましたが)に、手土産を道中で買おうと思っていた私たち。
たまたま通りがかったスーパーに飛び込んで探すも・・・手土産になりそうなものが全然ない。
このまま手土産は諦めて、少しでも早く到着したほうがいいのかな?
いや、やっぱり手ぶらはあまりに失礼だ。と車内でやりとりをしていると、目の前にお煎餅屋さんが!おせんべい詰め合わせをしっかり買って、あとは竹内家を目指して急げ急げ!

 

なんとか無事、お昼過ぎに着きました。
竹内さん本当にすいませんでした!
あの時食べた唐揚げはとっても美味しかったです。

 

あの日、午後は雨が降ってしまいましたが、向かっている途中は晴天だったのです。
おせんべい屋さんの前の桜の木は花びらが風に舞ってとってもきれいでした。

 

竹内さん、今年もぜひ一緒に桜の木の下で乾杯しましょうね!