ハトが来た
こんにちは。本日は趙航がお送りします。
我が家にハトが来ました。
さかのぼること3ヶ月前のある朝。家の外から「ぐぐ~ぐぐ~」とハトのような鳴き声が聞こえてきました。遠くから聞こえる声のようで、最初はあんまり気にしていませんでしたが、気がついたら毎朝5時前から鳴き声がするようになっていました。
これはおかしいと、旦那がベランダ周りを調べたところ、エアコンの室外機と壁の隙間に、ほぼ完成している巣を見つけました。毎朝ハトに起こされるのはいやなので、マンションの管理人さんにお願いし、巣を撤去してもらいました。
ところがその2日後。ベランダを見ると、巣も何もないベランダのコンクリートの上に、白い卵がポッツン、ポッツンと2つ置かれ、黒いハトがその上に座り、旦那と私をじーっと見ていました。それまでは少し人の気配がしただけで飛んで逃げていたのに、私たちがかなりの距離まで近づいてもハトはびくとも動きません。ああ~親になると一気に強くなるんだね、と感動しながら、ここまできたら雛が巣立ちするまで付き合うしかないと、心の中で嘆きました。
面白いことに、卵を産んでからハトは静かになりました。私も毎日ベランダを掃除するようになり、2週間ほどお互い平和に過ごしていました。雛はいつ見られるのかなぁ、きっとかわいいよねと、ハトを観察するのは私たち二人の日課になりました。
そんなある日、家に帰ったら卵が今までと違うところへ転がり、親ハトもいません。その日は台風の影響で暴雨が強かったので、親ハトがどこかへ逃げ、卵も転がってしまったのかもしれません(卵は割れてはいませんでした)。親ハトが帰ってくるかもと思い、しばらくそのままにしておきましたが、その後も姿を見ませんでした。卵をそのまま放置してもしょうがないので、かわいそうですが、3日後旦那が片付けました。
「雛見たかったな~」と、つぶやきながら卵を片付ける旦那の後姿はちょっと寂しそうでしたが、
その週末には早速ハト対策用の針山を買ってきて、ベランダの隙間に敷いていました。
家に帰ったら一番にまずハトを見に行って、雛がかわいいと言い出す旦那も意外でしたし、早速針山を買ってくる旦那も意外でした。ハトについてだけではなく、旦那についてもいろいろ新発見ができた、1ヶ月でした。