谷川あかね篇|1993~1994年。P.D.R.に出会うまで(2/2)
それからは、派遣をやり、アルバイトをやり、
いろいろな仕事を経験してみました。
男女雇用機会均等法があるものの、
均等に働ける職場なんてほとんどないな、というのが実感でした。
どれだけ頑張っても、けんめいに仕事に打ち込んでも、
最後の肝心なところはキャリアの社員が持っていってしまう。
意見があっても通らない。意志があっても受け入れられない。
派遣やアルバイトだけでなく、
正社員としてある一部上場企業にも籍を置きました。
企業規模からいっても、一生を捧げられる会社だと思って入社しました。
しかし、その会社も結局は1年ちょっとで退職してしまったのです。
たしかに普通に仕事をしていれば、
残業することもなくアフター5を楽しんだりできるでしょう。
愛想よく入力作業をこなしていれば、
余計なプレッシャーを持たずに仕事をこなしていけるかもしれません。
でも、それは結局
「アテにされていない」ということではないでしょうか?
知らず知らずのうちに、安定を求めてしまっていた。
この就職に失敗した最大の原因は、ここだと思っています。