住田の熱い若者とニンニクカレー
早く雪山にならないかな~と日々願っている制作部の竹内がお届けします。
9月28、29日の2日間、愛知県長久手市の万博記念公園で「愛フェス」と言うイベントが開催されました。このイベントは市民とNPOを結びつける社会貢献イベントで、東北物産展も開催され、地元を愛する岩手県住田町の若い熱い仲間が集まりました。私もイベント終了後にかけつけ、彼らとの1年ぶりの再会を喜びました。
彼らとの出会いは、2012年秋。
復興支援冊子「P.D.R.REVIEW」の取材を行うために、陸前高田にお邪魔しました。
陸前高田では宿泊施設も津波被害を受けました。訪問した当時、営業している宿泊施設は大変少なく、その数少ない宿泊施設も工事関係者が宿泊するため空室が無く、訪れた人々は内陸の大きな街に宿泊するしか手立てがありませんでした。
そんななか、取材同行していただいた編集の方の紹介で、私たちは住田町で復興支援活動をしているNPO法人「愛知ネット」様のトレーラーハウスに宿泊させていただくことができました。そして夜、私たちを歓迎するために集まってくれたのが、「住田町を盛り上げていきたい!」との熱い思いを持つ若い町民8名でした。
彼らは酒を飲みながら、今後の住田町のビジョンを語ってくれました。
住田町は津波被害はほとんどなく、震災後、大船渡や陸前高田で津波被害を受けられた方々の仮設住宅が各所にありました。
若者たちは震災直後から愛知ネットの方々と仮設生活者のサポートを行い、サポートが一段落してからは、過疎で苦しむ町を如何に盛り上げていくかを考えていました。
「気仙ロックフェスティバル」を企画し、多くのミュージシャンの賛同を取り付け本当に開催しちゃったり、住田町自慢の「土蔵」を改造し「蔵バー」のオープンをもくろんだり、地域の食材をふんだんの使った「ニンニクカレー」を開発発売したり。自分達ができることで町を活発にしている若者達です。
そんな彼らが愛知に来てくれたので、会わないわけにはいきません。またあの日のように酒を酌み交わし、夜遅くまで熱く語り合いました。
そして私、彼らに約束をしてしまいました。
「竹内さん!気仙沼の鯨カレーを会社で売ったんだって?なんで僕が栽培しているニンニクを使ったニンニクカレー売ってくれないの!」
「津波被害を受けた場所の会社を支援したくてね!ってか、住田に行った時にそんなカレー無かったじゃん」
「そうなんです。あれから思いついてカレー作っちゃいました。僕たちも微力ながら復興支援頑張ってますよ!お願いPDRのお客さんに紹介して!絶対においしいし、ニンニクが歯医者さんの先生方の体力をギンギンにさせるから」
「ギンギンほんとか!それは喜ぶ方が多いぞ!」
深夜3時、酒の席で交わした男の約束。
ということで、この場を借りて紹介させていただきました。
そして、「ギンギン」になるニンニクカレーは、1つ680円とちょっと高価なセレブカレーですが、住田町の食材だけで作られた自信作。
私も購入して食べてみました。ココナツミルク入りのさらりとしたスープは、香ばしいニンニクの風味が最高でした。(食べた後のニオイはそれほど気になりませんので、ご安心を!)住田の地鶏「清流味わい鶏」もゴロゴロ入っています。住田思いの若者が名シェフ監修のもと、熱い思いを込めて作り上げたカレーです。
PDRでは販売しておりませんが、以下のサイトで直接購入できますので、是非ご覧ください。
岩手産直ネット http://www.denden-iwate.com/
遠野市場 http://www.tonoichiba.com/SHOP/sumita0001.html