我が家の小さなお客様
最近、陽射しの強さに負けてサングラス出勤をはじめました、新入社員の谷澤です。
本日は、春先からこの時期にかけて毎年我が家に訪れるお客様の話をします。
今年の3月まで、東京で一人暮らしをしていた私。
昨年のちょうど今頃、就職活動のため実家に帰省していました。
ある晩、家族5人で食卓を囲んでいたときのこと…
母が突然「あら、大きくなったね。」と呟きました。
『げっ。私そんなに太った?』と、ご飯を口いっぱいにほおばりながら母を見たところ、父や兄、弟も続けて「わー!本当だー!!」と。
『えー。家族みんなで総攻撃かい…』と少々ふてくされながら家族の顔を見渡すと、どうやら目線の先は私ではない。
家族全員、窓の方向を見ているのです。
一瞬、恐怖を感じました。
『何が見えてるの。みんな…』
おそるおそる、私も窓の方に視線を向けました。
すると、そこには可愛いお客様が。
ヤモリでした。
私がいない5年間、毎年家にやってきていたそうです。
定かではありませんが、少しずつ大きくなっているようなので、同じヤモリだと皆信じています。
家族がおかしくなったわけではないと安堵したと共に、このヘンテコな家族の会話に、なんだかほっこりしました。
大学を卒業し、実家に帰ってきた今では、毎晩ヤモリが玄関でお出迎えをしてくれます。
ヤモリは漢字で“家守”と書きますよね。
私は、このヤモリが家を守ってくれる存在だと信じています。
愛すべき谷澤家のお客様。
そんなのヤモリのお話でした。