土の声を聞く
こんにちは。コールセンターの食べるの大好き田中です。
11月。秋真っ只中ですね。
毎朝通る川沿いの道の木にも、赤や黄色が混ざってきました。
そんな田中、今日は少し気取って、陶芸についてお話します。
だって今は「芸術の秋」ですもの。
みなさんは、「常滑焼」をご存知ですか?
中部国際空港がある、愛知県知多半島周辺でつくられてる陶器です。
先日、この常滑まで同期の航さん、福井さん、吉村さんの4人でお出かけして陶芸体験をしてきました!
名古屋からは車で片道一時間半ほど。日帰りドライブにもちょうどいい距離ですね。
陶芸体験をする窯は、「やきもの散歩道」という街並みのなかにありました。
1人1kgの土をもらって電動ろくろの前にスタンバイ。
深呼吸をして、心の奥に眠っている(はずの)アーティスティックな私に呼びかけます。
「土の声をきくのだ!田中!」目覚めろ、私!
(ぐるぐる…ぐるぐる…)
窯元さん:「伸ばしすぎです!焼いたら割れます!やり直し!」
田中:「は、はい…」
(こねこね…こねこね…)
窯元さん:「水入れすぎです!焼いたら間違いなく割れます!やり直し!」
田中:「は、はい…」
(こねこね…ぐるぐる…くるくる…)
窯元さん:「もうこれ以上『何も』触らないでください(もくもくと立て直して下さる)」
田中:「…はい…」
・・・自分なりに土の声を聞いてみたつもりのですが、どうもお互い使っている言語が違ったようです。
わかりあうには時間がかかるということですね。
それでも、土をこねて、焼き上がりの姿を想像しながら自らの手で形を作っていく楽しさといったらありませんでした。
窯元さんの立て直しのおかげで、お茶碗は割れることなく無事焼きあがりました。
お皿やお茶碗も、誰かが思いを込めながら土を練って作ったものだと思うと、ついつい手のひらでつつみこみたくなります。
ごはんも進みますね。
食欲の秋でもありますからね。
「ろくろが回した~い!」というミーハーな理由で常滑までうきうき出かけてきた私たちでしたが
常滑焼はなんと平安時代から続く「日本六古窯」の1つだそうです。
伝統ある場所で貴重な体験ができた秋のひとときでした。