やっぱり餃子です

こんにちは。今日は紙コップ担当趙航(ちょうこう)がお送りします。

 

昨日(2月8日)は中国の旧正月です。この時期になると家が恋しくなりますので、今日は一番恋しい食べ物「餃子」についてのお話です。

 

日本で餃子といえば焼き餃子ですが、私の実家がある中国の東北地方でよく食べるのは水餃子と蒸し餃子です。
水餃子は餃子を熱湯で茹でて茹で汁ごと食卓に出し、お湯を切って餃子だけを食べます。日本ではスープに味付けをして、野菜などと一緒に食べる「スープ餃子」も見かけますが、私から見るとあれはワンタンの食べ方なので、ちょっと違和感があります。水餃子は茹でた後皮が一つも破れていなくて、お湯が澄んできれいだと良いといわれています。そのために皮の作り方や、包み方や、茹で方に気をつけなければなりませんので、作るのは難しく、凝った料理とされています。
久しぶりに家に帰ると、初日の頃には絶対に水餃子が出されますし、母が作った水餃子を食べると「家に帰った」とほっとします。我が家でおいしい水餃子は「白菜と豚肉」です。柔らかくておいしい出汁が出ます。

 

水餃子

蒸し餃子は言葉のとおり、小籠包のように餃子を蒸し器で蒸します。茹でるよりも蒸したほうが熱が良く通りますし、皮が破れることもなかなかないので、気をつけることが少なく、さっと作れます。母は蒸し餃子を手抜き料理だと思っているので、私がどれだけ食べたいといっても、彼氏を実家へ連れて帰ったときは絶対食卓に出しませんでした。
しかし私から見ると、蒸し餃子は手抜き料理の短所?をうまく生かした食べ物です。熱がよく通り、皮が破れる心配もないので、具材を安心してたっぷりと入れることができます。皮も水餃子よりもちもちです。我が家でおいしい蒸し餃子は「ピーマンと牛肉」です。ピーマンの独特な香りと牛肉の歯ごたえが最高です。

蒸し餃子

ちなみに、餃子の包み方もいくつかあります。我が家では母&母側の親戚は「元宝形」(中国の昔の硬貨)。父&父側の親戚は「魚形」です。
 

元宝形の餃子

 

魚形の餃子

私が作るのは「元宝形」の餃子です。元宝形のほうがたくさん具材が入る気がするからです。
とはいえ、どんな形でも、茹でても蒸しても、やっぱり餃子は最高です。