シン・ゴジラの魅力とは
こんにちは、本日のブログは歯ブラシ担当の櫻井がおおくりします。
最近1番感動したことについてお話しさせてください。
今更ですが…映画「シン・ゴジラ」がスゴイです!!!
上映していた時は「ゴジラなんて子ども向けでしょう」とナメていて見に行かなかったのですが、後日妹から「あれはゴジラじゃない。あれはエヴァ(エヴァンゲリオン)だ」と聞きまして。(※シン・ゴジラの監督は、エヴァンゲリオンの監督でもある庵野秀明さんです)
エヴァと言うなら、プチオタクの私としては見ないわけにいかない!!―とDVD発売を心待ちにしていました。そして先日ようやく、シン・ゴジラ鑑賞が叶った訳です。
さて、シン・ゴジラは―
早口すぎるキャスト。
多すぎる専門用語。
変な音響効果。
謎が解けないままのエンディング。
なるほど。たしかにコレはエヴァです!
私が思うに、エヴァンゲリオンもシン・ゴジラも、観客に「丁寧に説明しよう」という姿勢が見られません。我々の理解が追いついていない事などおかまいなしに物語が進みます。観客は疾走感と緊張感をビリビリに感じながら、必死に食い下がるしかないのです(食い下がっても理解できないんだけど)。
わけ分からないのに、なんでこんなに面白いんだろうね?―と、映画オタクの妹に聞いてみたところ「わけ分からないから面白いんだよ」と返されました。
妹が言うには・・・
映画が説明しすぎると、観客は受け身になってしまうそうです。つまり自分自身で考えない。
ところが映画が説明してくれないと、観客は「なぜ?」を自分で考えざるを得なくなります。実際にエヴァもシン・ゴジラも、多くのファンが「アレはこういう意味だと思う」という推測をブログにつづっています。庵野監督は教えてくれないから、その推測が正しいかどうかはわからないままですが、だからこそファン同士で「きっとそうだ」「イヤこの部分が矛盾する」と議論が盛り上がるのです。
「1回見て全部分かる映画はつまらないよね。分からないから何度も見て、分からないから自分で考えちゃう、そういう映画が面白いんだよ。」by妹
なるほど~。なんだか“人の魅力”と同じですね。
誤解してほしくないのは、エヴァもシン・ゴジラも「情報を出し惜しみしている」わけではないということ。むしろ情報過多です。それでも語りつくせないほどのストーリーを持っているのです。
―そういう人に、なりたいもんですね。