ネットワーク障害
今回はシステムのハセピーが、
ネットの話題についてお届けしたいと思います。
最近、
超有名な大規模ネットワークサービス(GoogleやAmazonなど)において、
システム障害発生のニュースをよく耳にするようになりました。
先日もGoogleのサービスで世界的規模のシステム障害が発生し、
GmailやYouTubeなど様々なサービスが利用できなくなったばかりです。
その他にも、下記のように世界的に知られている
ネットワークサービスにおいて障害が発生しています。
2020年9月29日 MicrosoftのOffice365にて大規模障害発生
2020年9月30日 AppleのiCloudにて大規模障害発生
2020年11月25日 Amazon Web Services(AWS)にて大規模障害発生
2020年12月14日 Googleの複数のサービス にて大規模障害発生
ほぼ毎月のように発生している状況です。
そんな中、
近年5Gというキーワードを皆さんも耳にすることが多いと思います。
5Gとは第5世代移動通信システムのことで、
現在のスマホなどで主流になっている4Gの次の通信システムです。
4Gと比べると通信速度が10倍以上になる画期的な通信システムで、
世界的にも大注目のシステムです。
そんな画期的な5Gですが、
私は最近の大規模障害の多さから、5Gのシステム障害を心配しています。
なぜかというと、
この通信システムは医療や交通の分野での利用も見据えて
開発された通信システムだからです。
具体的に言うと、
従来の通信システムでは通信速度による時間差が発生してしまうため、
医師が遠隔地からリモート操作で手術ロボットを操作して手術をすることは
現実的ではありませんでしたが、
5Gを使えば通信の時間差を限りなく0にすることが可能になってくるので、
専門医がいない遠隔地の患者さんを
リモートで手術することができるようになります。
また、交通の分野では最近開発が急速に進んでいる自動運転の車などに
5Gを利用することで、自動運転の判断や交通状況の把握などを
ほぼリアルタイムに実現できるようになります。
しかし、昨今の通信障害などが頻発している状況で
5Gでも同様な通信障害が発生したら、
5Gの恩恵が大きい分だけ、被害も大きくなります。
もしリモートで手術をしているときに通信障害になったら・・・
もし自動運転の車が通信障害で道路状況を取得できなくなったら・・・
とても怖いことになるなと感じました。
さすがに、そのような命に係わる状況では障害を回避するような
仕組みも今後考えられてくるとは思いますが、
昨今の大規模障害のニュースを見て
そんなことを感じてしまいました。
ちょっと暗いお話でしたが、
通信技術の進歩で全く新しいことができるようになるのは
システム屋としてとても楽しみです。
今後の動向も見守っていこうと思います。