2022年12月Vol.117 サクッと小噺

※小噺は過去分を随時アップしております。内容に時差がある場合もありますが、是非ご覧ください。

こんにちは、サクッと小噺のサクです。
もう今年も終わり・・・早いですね。毎年同じ事を言ってしまいますが、月日が経つのは本当に早いですね。
今年のニュースは何でしょう?ピーディーアールがある愛知県の今年のビックニュースの1つに、11月1日に長久手市にオープンしたジブリパークが挙げられます。
実はピーディーアールで働く我々にとって、ジブリパークは距離的には近いです(ただし入場は予約制のためチケットが取れるかどうかは別の話)。ピーディーアール本社は昨年11月に名古屋市に移転しましたが、移転前はジブリパークと同じ長久手市(名古屋市のとなり)でしたから。
それもあって、オープン前から地元の広報紙などで情報は入ってきましたが、いざオープンして全国規模のメディアで取り上げられていると、つい気になって見てしまいます。そして驚くのは、ラジオのパーソナリティやTVのコメンテーターさんが一通り「ステキですね〜、行きたいですね〜」と盛り上げた後に、「実は僕ジブリ見たこと無いんですよね(笑)」とおっしゃるのが意外に多いこと。私は物心ついて最初のアニメの記憶がジブリ映画なので、「日本に住みながらジブリを見ないなんてありなの?!」と驚いたのですが、それは偏見というもので、スラムダンクを読んだ事ない人がいるように(読んでません)、ドラゴンボールを見た事ない人がいるように(見てません)、ジブリを見た事ない人もいるのですね。まだ「初めてジブリを鑑賞する権利」をいまだ持っているなんて、羨ましい気もします。
さて。もしあなたがジブリ映画をいくつかご存知でしたら、初めてジブリを見る方には何をオススメしたいですか?
題材が多岐にわたるため選ぶのは難しいですが、ここで不肖サクめが、私なりに頭をしぼって選んでみました。見たことがある方はご自分の意見と照らし合わせながら、見たことが無い方は今後の参考にしていただければ嬉しいです。

《幼児と一緒に見るなら》
『となりのトトロ』です!ジブリは作品によっては子供が恐怖を感じるシーンも少なくありませんが、トトロなら安心して楽しめます。また、トトロというキャラクターを知ってから、近所の神社や公園でトトロに似た何かが見えるようになる・・・(私はなりました)のも、子供の特権でしょう。大人も楽しめますが、子供のうちに見るほうが500倍(サク実感値)楽しいです。

《10代前半に見るなら》
恋に恋する時期に見るなら、『耳をすませば』!
脳天から足先までキュンキュンが貫いて、とても恋したくなります。本が大好きな中3女子が、図書館で本を借りる度に、図書カードの記録から同じ本をいつも先に読んでいる男子がいることに気づく・・・どんな人だろう・・・から始まる純愛物語です。
私はこの設定にすっかりハマってしまって中3の夏は図書館に通いつめました。同級生が塾の夏期講習に通う夏、私は図書館で理想の男子を探していたのです。夏休み明けの模試では偏差値が15も下がっていました。あはは。

《映像や音楽が好きなら》
映像美や音響など、創作物として完璧すぎるのは『千と千尋の神隠し』です。アニメを見ているというより、美術館や演奏会に行っているような感じがします。ストーリーも面白いけどそれ以上に表現力が凄すぎる。何度見ても圧巻です。
八百万の神という題材は海外では理解し難いと思うのですが、それでもアカデミー賞受賞など世界的にも高い評価を得たのは、
創作物としての完成度が理由ではないかなぁ、と思います。

《サク個人の一位は》
『もののけ姫』です。環境破壊や差別や戦争など人間の闇をえぐり出しながら、どの登場人物も魅力的で、エンターテイメントとしても美しくて面白いのが、スゴイんです。以前、ジブリ代表取締役の鈴木敏夫さんが「僕が宮崎駿を天才という肩書きでプロモーションしたのはもののけ姫だけ」とおっしゃっていたような気がしますが(記憶違いだったらすみません)、それも納得の作品です。自然と人間が、人間どうしの多様性が、どう共存していけるのか・・・今だったらSDGsの教科書にもなれそうです。いかがでしょうか。「私は違う」という方も、「サクの勧める作品を見てみようかな」という方も、なんらかのジブリ映画を楽しんでくだされば嬉しいです。私もいずれジブリパークへ行って、皆様へのお土産抽選会なんてやりたいな、と思っているのですが、完売続きのチケット情報を見る限りではいつになることやら。でもいつか!必ず!