2024年12月Vol.141 サクッと小噺
こんにちは、サクです。
早いもので年の瀬ですね。1年を振り返って「アレやりたいと思っていたのに出来なかったな」と思う事もあれば、来年を思い描いて「コレやりたいな」と抱負を抱くことも増える時期かと思います。
先日、ピーディーアールに新しい仲間が増えて、入社式を行いました。その式で、入社10年目のタニザーが、先輩社員として歓迎の挨拶をしたのですが、それがとても印象的でした。彼女は新卒でピーディーアールに入社して10年目で、1才の息子の母でもあります。入社して最初の配属は商品企画課でしたが、1年後にコールセンター課に異動して、その後ずっとコールセンターで頑張っていました。そして妊娠・出産を経て、今年4月の復職時に商品企画課へ異動となりました。彼女が商品企画に来てまだ1年も経っていないのに、彼女ナシの商品企画は考えられないほど、部署にとってなくてはならない存在になっています。
そんなタニザーが、入社式で話した内容です
入社おめでとうございます。一生懸命働いていると壁にぶつかることもあると思いますが、入社時の気持ちを忘れずに取り組んでください。それと同時に、『今日できなかったことが、10年後もできない、と思い込むのはもったいない』ということもお伝えしておきます。
私は最初商品企画に配属されたけど、うまくできませんでした。
その後、コールセンターに異動が決まった時、私は商品企画は失格だと思い込み、商品企画の仕事をすることはもう無いだろうと感じていました。
しかし10年後、縁あって商品企画に戻ってきて、今も足りない箇所は多々ありますが、前よりは上手くできていると思います。
面白い話だなぁ〜と感動しました。「うまくできなくても、諦めずにやり続けたら、10年後にできるようになった」という話ではありません。もしそうなら、それはそれで立派ですが、話の筋道としては不思議ではありません。しかし彼女の場合は、「できない事から離れて、他のことを頑張っていたら、10年後にできるようになった」という話です。
そこが面白いのです。人生の不思議です。
なぜできるようになったのでしょうか。仕事面では・・・コールセンターでお客様と接する機会が多かった?コールセンターで商品を学ぶ機会が多かった?
コールセンターで同僚とのやりとりでコミュニケーション能力が磨かれた?
生活面では・・・結婚して他人と暮らすことで交渉力や大らかさが上がった?
小さな子供を育てることで不測の事態への耐性ができた?育児と仕事で時間がないため行動が効率的になった?
これらは、理由の一部ではあっても、全部ではないでしょう。
彼女の10年間の全部が合わさって、更に言えば入社前の経験も紐づいて、「できるようになった」のだと思います。
いつ何が役に立つかわかりません。逆にいえば、すべてのことが、いつか何かの役に立つ可能性がある、ということです。
タニザーの「今日できなかったことが、10年後もできないとは限らない」という話に、私はとても励まされました。
今年を振り返って、来年を想像して、1年単位の目標を持つのも楽しいものですが、それと同時に、このくらい広大な視野も大切にしたいなと思います
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サク
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