スタッフのひとりごと
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日本の日本化 2009年09月17日

こんにちは、PDR米澤です。

今回も独断と偏見で「日本の日本化」という事について考察したいと思います。

 

そもそも「日本の日本化」という事に興味を持ち始めたのは某テレビ番組で放送されていたAlex Kerrさんのドキュメンタリーがきっかけです。

Alexさんについては各媒体やwikipediaでも掲載されているので興味がある方は調べていただくと面白いと思いますが、大雑把に言うとイェール大卒のアメリカ出身日本民俗研究家です。

Alexさんは現在京都で古い家屋を修復、再構築し、宿として京都の観光客に提供する事で町屋の再生を図る仕事をされていて、Alexさんが手がけた町屋が日本国内だけでなく海外からの観光客にも人気があるという事がテレビでは紹介されていました。

 

この事業について私が思ったのは、「日本人より、外国人の方が日本の良さをうまくとらえられているのでは?」という事です。

町屋を再生して宿として提供する事自体は目新しい事ではないものの、その良さを再定義してプレゼンテーションするという点が実は一番難しく、そのあたりの感覚は外から日本を客観的に評価できる外国人の方が洗練されているように感じたからです。

日本人の良くない例を挙げると、海外からの観光客向けと思われる土産屋の意味不明な漢字Tシャツなど、日本に対して妙な誤解を与えてしまっている様に思えてなりません。

自分達が本当にアピールすべき日本の文化は何なのかという事がわかっていればこの様な事は無いはずです。

自国の文化を理解し、伝えるためには日本や日本人のアイデンティティを再定義する事が必要だと思います。

 

こうした「日本の日本化」は如いては観光にも繋がり、 観光庁の掲げた『訪日外国人旅行者数:1000万人』という壮大な目標にもつながるのではないでしょうか?

日本人を海外に送り込む、海外から人を迎え入れる。人を介した文化交流がお互いの文化を高めてくれるはずです。

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長久手町でひとりごと バックナンバーvol.4 2009年09月15日

こんにちは、PDR米澤です

今回は弊社メルマガ(09年5月25日配信分)のワンコーナー「長久手町でひとりごと」バックナンバーを紹介させていただきます。

 

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 □ コラム【長久手町でひとりごと】
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私が小さい頃、近所のお宮さんで子供会の主催による相撲大会が毎年開催されていました。勝っても負けてもお小遣いとして小銭がもらえるため、何のための相撲大会なのか分からないままに参加していましたが、毎年秋に行われていたので、きっと収穫に感謝するための奉納相撲だったのでしょう。

 

子供の相撲大会ならば結果や運営がどうであろうと笑って済ませられるのですが、日本の国技とされている大相撲に関しては、何かにつけて厳しい目が向けられています。私は大相撲が好きなので制度・運営がうまく回ってほしいと思っています。ただ、世間一般での「大相撲」の位置付けについての共通認識は、とても曖昧なまま、たな晒しにされているように感じます。はっきり言えば大相撲はスポーツなのか、はたまた歌舞伎などと同じく伝統芸能なのか、ということです。

 

笑顔が素敵な横綱を批判するときに多用される「しきたり」や「品格」などのフレーズは、あくまで財団法人日本相撲協会の内部のルールであり、世論が自発的に求めたものではありません。その内部ルールが間違っているとは言いませんが、スポーツ・伝統芸能・ビジネスのうち、どの看板を一番表に掲げるのかスタンスを明らかにしなければ、今後も不要な混乱は起きるでしょう。「大相撲は伝統芸能」と決めてしまえば、胸を張って「筋書きのあるドラマ」を作れるのですから。

 (商品企画 神戸)

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相撲協会がこれからスタンスを明確にして相撲を売り出していくのか?若しくはあえて曖昧なままにしておくのかわかりませんが、例えばプロレスはお客様と独特な関係が成り立っていて面白いと思います。

お客様もスポーツではないものとわかっていてプロレスを観戦し、レスラーもそれを演出する。

お互いがお互いをわかっているからこそ素敵な関係が築けているのかもしれません。 

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報道ニ思フ事 2009年09月10日

こんにちは、PDR米澤です。

今回は個人的にサッカー日本代表の本田選手にまつわる報道について思う事を綴りたいと思います。

 

ということで、背景から述べますと、彼は所属するオランダのチームで他を圧倒する活躍(9月10日現在で得点ランクトップ)をし、先週の土曜に行われた世界ランク3位の強豪オランダとの親善試合に召集されました。

海外で活躍する様になり、自信をつけた彼は我々日本人からすると個人主義で自信過剰ともとれるコメントを試合前から自身のブログやメディアを通して発信していました。

しかし、後半から途中出場した彼は活躍できず、チームも3対0(前半は0対0で日本優勢だった)で完敗。

すると、一部のメディアは「彼のプレーや言動がチームの和を乱して負けた」と一斉に彼を非難しました。

特にシュートやドリブルなど彼の得意なプレーではなく、苦手な守備が批判の対象になりました。

 

この一件で私は一部の日本のメディアには悪しき全体主義が未だに根付いていると再認識しました。

勿論、彼のプレーは先日の試合に関しては決して良いとは言えないものでしたが、たった1試合の失敗に対しての過剰なバッシングは異様に感じます。

個人的には批判するなら彼より前半のチャンスに決められなかったFW陣を対象にするべきだと思いますが、批判の的は個人主義的な発言を繰り返していた彼に集まっています。

こうして「出る杭は打たれる」風潮が浸透してしまうと、マジョリティとは違う考えを持った芽は摘み取られ、さらに新しい考えや個性が生まれにくくなる悪循環に陥る様に見えてなりません。 

また、彼の得意な事を生かすにはどうすればという議論ではなく、彼の苦手な事をどう直すかという点を議論するあたりが、所謂日本的な教育の負の側面であるように思います。 

 

たまたま、今回はサッカーをネタに取り上げましたが、同じ事は例えば仕事にも当てはまる気がします。

全体の総意に合っているかが全てではなく、それぞれの個性を認め、短所を諌めるより長所を伸ばす。

私に部下はいませんが、部下がいたらそう育てていきたいと今回の一件で思いました。

 

また、前回の名古屋弁クイズの答えを下記に記しましたので、ご確認ください。

≪答え≫

【問1】 黄色い → きいない

【問2】 温かい → ぬくい

【問3】 久しぶり → やっとかめ

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PDR新聞 バックナンバーvol.3 2009年09月08日

こんにちは、PDR米澤です。

今回は、PDR新聞で紹介されていた「今月の名古屋弁」を基にクイズを出題したいと思います。

ということで、早速ですが、以下の共通語を名古屋弁に翻訳(?)してみてください。

 

 

【問1】

黄色い → ?

(ヒント) 否定語の様な読み方になります。

 

【問2】

温かい → ?

(ヒント) 温水は『おんすい』ではなく『ぬくみず』とも読めます。これを応用して…

 

【問3】

久しぶり → ?

(ヒント) 八十日目と書きますが読み方は???

 

 

いかがでしょうか?

個人的には【問3】がかなり難易度が高いかと思います。

答えは次回更新時に発表しますので、お楽しみに。

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長久手町でひとりごと バックナンバーvol.3 2009年09月03日

こんにちは、PDR米澤です

今回は弊社メルマガ(09年8月28日配信分)のワンコーナー「長久手町でひとりごと」バックナンバーを紹介させていただきます。

 

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 □ コラム【長久手町でひとりごと】
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夏休みのバカンス客に紛れて、グローブメーカ視察のためにインドネシアを訪問してきました。

赤道付近の緯度にも関わらず真夏の名古屋より涼しかったのは意外ですが、ビジネスミーティングはつつがなく終了し、ちょっぴり心配だったテロなどもなく、無事に帰ってくることができました。

ただ1件些細なトラブルがありまして、それは私の恥ではあるのですが、皆さんの旅の助けになればとの願いを込めてここに公表させていただきます。

 

インドネシアの空港から出国するときにはパスポートと航空券を提示し、空港利用税のようなものをカウンタで支払わなければならないのですが、ついうっかりした私は、利用税分の金額に加えてパスポートに10万ルピア紙幣を挟んだまま、職員に手渡してしまいました。

一瞬「まずい」と思ったのですが時すでに遅し。

手続きを終えて返却されたパスポートはもぬけの空。

「ガッデム、マイガッ!」ここで黙って引き下がったらサムライの名折れ。後に続く同胞に迷惑がかかる!

「俺の10万ルピアを返せ、しらばっくれるな!」「お前の母ちゃんデベソ!」

 

日本語と英語を交えて20分ほど粘りましたが、結局10万ルピアは戻ってきませんでした…。

海外に限った話ではありませんが、皆さんも気をつけてくださいね。

 

追伸
10万ルピアは日本円にして1,000円ほどの額です。

また、出会った大半のインドネシア人は、皆とても親切でした。

  (商品企画 神戸)

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私も学生時代にコンビニでバイトをしていた時にお釣を多めにお客さんに渡してしまい、店長に怒られた記憶がありますが、みなさんはくれぐれもお気をつけください。

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9月の1冊 2009年09月01日

こんにちは、PDR米澤です。

今回は初回から局地的に好評(?)な私の独断と偏見に基づいた書籍紹介の第2回。
ということで「9月の1冊」としてご紹介させていただくのは、堀江貴文氏の「新・資本論 僕はお金の正体がわかった」です。
 
内容としてはタイトルからも分かる様に彼のマルクスを模して「お金とは何なのか?」を堀江氏独自の視点で定義しているのですが、つまるところ堀江氏の主張は「お金は信用を数値化したもの」という事に集約されています。
 
ただ、「信用を数値化する」という概念がなかなか理解しづらいかもしれませんが、”credit”という単語が「信用」を意味する事を踏まえ、「クレジットカード=信用カード」とするとイメージしやすいかと思います。
クレジットカードの場合で考えるなら「この人にならこれだけお金を貸してもいい」という「信用」を数値化したものが支払限度額にあたるでしょうか。
他の例を挙げるなら、 
  • Aクンならウチに泊めてもいい
  • Bサンになら友達を紹介してもいい
  • Cサンには車を貸してもいい 
という事が数値化はできないものの「信用」にあたります。
そこで、堀江氏は「お金」の多寡ではなく「信用」の有無が問題だとし、「信用」を創造するためのコミュニケーションが現代を生きぬく上で重要な要素だと説いています。
 
ところで、話は変わりますが、アメリカの「バーニング・マン」という祭り(タイムリーなことに昨日から始まっている)を皆さんはご存知でしょうか?
この祭りは外部から隔離された灼熱の砂漠で行われ、参加者は水、食料、衣類、住居など事前に準備し、貨幣を媒介したやり取りや商行為が禁止された状態で隣人達と信頼関係を築き、助け合い、1週間生き抜くという究極のサバイバルだそうです。
こうした状況下に陥る事は日常生活の中では無いとは思いますが、このように極端な状態を想定すると如何に「お金」に意味が無く、「信用」の有無が重要かが分かる気がします。

 

そう考えると、母親などから「貯金しておいた方がいいよ」と言われて何となく違和感を感じていた事、堀江氏の「貯金は悪」という主張、諸先輩方の「30才までは貯金しなくていいよ」という価値観に何となく魅力を感じていた事が繋がって視野が明るくなった様に思います。

「お金」の貯金ではなく、「信用」の貯金のために「お金」を遣うという方向性が自分の中で定まった事。

 
例えば、急に誰かに食事に誘われても用事がなければそこに行く事に「お金」を遣う、そこで話をする時間を買う為に「お金」を遣う。

こういう時に家に居れば「お金」は貯まりますが、「信用」を貯めるにはその現場でその人と直接コミュニケーションをとる事が必要だと思います。
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I♡技工 2009年08月27日

こんにちは、PDR米澤です。

今回は社員が休日に作った渾身(?)のオリジナルTシャツを紹介させていただきます。

 

(フロント)

自社製品「デラロック」の写真を大胆にプリント。

黄色のボディに赤字の "This is a answer" プリントが映えます。

 tshirts2.JPG

 

(バック)

左肩に「I♡NY」ならぬ「I♡技工」とプリント。

技工への愛が伝わるストレートなメッセージが込められています。

 tshirts1.JPG

商品化の予定は残念ながら(?)ありませんが、若干顔が引きつり気味なモデル(自分)含め、社内で面白いものがあれば紹介していきたいと思います。

また、前回の名古屋弁クイズの答えを下記に記しましたので、ご確認ください。

みなさんは何問正解できましたでしょうか? 

 

【答え】

①なまかわしとったらいかんよ

A. なまけていたら駄目だよ

 

②ばりかく

A. ひっかく

 

③ですこ光っとるよ

A. おでこ光ってるよ

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PDR新聞 バックナンバーvol.2 2009年08月25日

こんにちはPDR米澤です。

今回はPDR新聞で過去に紹介していた「今月の名古屋弁」から名古屋弁クイズです。

なぜか名古屋弁を馬鹿にするタモリは何かしらトラウマがあるとしか思えない今日この頃ですが、みなさんは何問答えられますでしょうか? 

 

【問1】

なまかわしとったらいかんよ

ヒント:なまかわを漢字にすると生皮 

 

【問2】

ばりかく

ヒント:ばりかくとお母さんに怒られる? 

 

【問3】

ですこ光っとるよ

ヒント:ですこはディスコではありません

 

 

いかがでしょう?

正解は次回更新時に発表します。

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長久手町でひとりごと バックナンバーvol.2 2009年08月20日

こんにちは、PDR米澤です。

今回は「デザイン」を題材に扱った弊社メルマガ(08年7月24日配信分)のワンコーナー「長久手町でひとりごと」バックナンバーを紹介させていただきます。

 

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 □ コラム【長久手町でひとりごと】
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2~3年ほど前に訪れたデザインブームが落ち着いています。
デザイン家電、デザイナーズマンションなど何でもかんでもデザインが冠についていた感がありますが、最近はあまり目にしませんね。ただ、個人的な感想ですが単純に流行り廃りでデザインが前面にでなくなったわけではなく、デザインが広く受け入れられ、皆に認知されたからこそ目につかなくなったように思えます。

 

私はどんな製品であれサービスであれ、人が使い、人に働きかけるという前提において、デザインとはコミュニケーションとほぼ同義の言葉だと思っています。そして、かつてのテレビや携帯電話のような生活を変える革新的なテクノロジーが開発されていない現在、製品やサービスをユーザーの立場になって、より使いやすくなるように見直そうという動きは自然といえますね。メーカーやデザイナーの独りよがりではなく、ユーザーの立場に立ち製品やサービスを媒介として、真剣にユーザーとコミュニケーションを取ろうとする姿勢は素晴らしいと思います。

 

翻って鑑みるに、私どもピーディーアールは販売している商品を通して歯科医院や歯科技工所の皆様と、さらにその先にいらっしゃる患者様ときちんとコミュニケーションを図れているのでしょうか?
従業員一同、常にお客様のことは第一に考えているつもりですが、率直に申し上げてまだまだ十分とはいえないと思います。このあたりは通信販売という業態の弱点でもあるのですが、是非とも改善してまいりますので、読者の皆様には今後ともご指導をお願いいたします。

                      (商品企画 神戸)

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私はまだまだ言葉のデザインがイマイチで、こうして皆様に見て頂けるようになるまで、何度も書き直していますが、「気晴らしはPDRブログ」と思っていただけるよう、精進して参りますので、今後ともよろしくお願い致します。

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通信販売は信用ならん? 2009年08月18日

こんにちは、PDR米澤です。

今回も唐突ですが、先日実際にあった個人的なエピソードをご紹介したいと思います。

今回は私の自転車がネタになって見知らぬ方から話かけられた事から始まりました。

 

というのも私は車があまり好きではなく、基本的に電車と愛用の折りたたみ自転車(rise und muller社のBD-1という自転車でとても速いです)で移動しています。

近場はなるべく自転車で済ませ、少し遠出をする時は自転車を袋に入れて電車に乗り、降りて袋から出してまた自転車で移動する事が多いです。

ただ、そうしたスタイルはあまり一般的ではないようで、駅で袋から自転車を出して組み立てていると物珍しく見られる事が多いのですが、先日も興味深そうに見られていた年配の男性から声をかけられました。

 

「兄ちゃん、なんか高そうな自転車乗っとるな」

「そうですね。ただ、僕は車に乗る代わりにコレに乗ってますから車に乗るよりは安いと思って乗ってます」

「そうか、ウチの40歳の息子も最近ネットで8万くらいの自転車買ったんだけどな。部品が壊れたりしてコレがまた良くないんだ」

「8万もしてですか?それはおかしいですね」

「ネットで買うっちゅーのが俺はわからんのだ。自分で見た事も触った事もないようなモノを買うというのがいまいちピンとこん。昔の通販みたいで信用ならん」

「そうですね。僕もCDくらいは買いますけど、あとはやっぱり自分の目で確かめたいので基本的には店舗で買います」

「そうだろ。まあ、俺は昭和7年の生まれだから感覚が違うかもしれんが…ともかく、戦争を経験した者として言いたいのは今の若い人には豊かさを楽しんで欲しいって事や。今は時代が違うで俺達の時代の慣習を押し付けるのも無理な話だでな」

 

などとやり取りをして別れてから自分でハッと思ったのは、よくよく考えてみると自分自身あまりネットショッピングや通販を利用していないという事です。

普段とは逆の消費者の側から通販を見ると、私がアナログ派の戦後チルドレンということもありますが、通販会社に勤めていながらヴァーチャルな相手をあまり信頼できていないという矛盾。

恥ずかしい限りですが、今の私には自分自身の矛盾を説明できません…

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