こんにちは。薬剤師のトモちゃんです。
※スタッフの名前はニックネームで記載しています。
普段はあまりTVを観ないのですが、
これだけは観たい!と思ったTV番組をご紹介します。
BSプレミアムで不定期放送されている 「魔改造の夜」という番組なのですが、
この番組は、謎の組織が開催する「夜会」に集まった日本のエンジニアたちが、
家電等をお題に沿って魔改造(予算5万円以内で改造しまくる意味で使われています)
してそのスペックを競う、
出演者の言葉を借りると「どうかしている(褒め言葉)」科学番組です。
今年の放送回を例に出すと・・・
DVDプレーヤーを魔改造してボウリングに挑め!という内容で、
DVD取り出しボタンを押して出てきたディスクを飛ばして、
25m先の台に置かれたボウリングピンを倒し、
倒れた本数を競い合うというものでした。
その名も「DVDプレーヤーボウリング」。
こんな感じで、改造される家電本来の機能とほぼ関係ない
スペックが競技対象です。
この意味のわからないお題に対して、
「軽いディスクを遠くに飛ばすためにはどうするか」
「更に25m先の狙いを安定させるためにはどうするか」
「こういう方法では?こうしたらどうなる?」と、
各社のエンジニアが、アイデアを出して試作機を作って、
評価試験して調整して、試行錯誤を繰り返します。
機械設計も金属加工も軌道計算もできない私でも、
過程のダイジェストを見ているだけでドキドキです。
初めは今後の役に立つから若手にチャレンジさせると言いながら、
後から混ぜっ返しに来るベテラン先輩や社長。
番組を見ている私は、
「 あぁもう!やっぱり出てきた!口出したくなるよね、でも任せてあげてよ〜」とか、
「え、ここまでやって根本から見直し?間に合うの?」とか、
職種は違えど似たような体験を思い出して、 思わず声が出てしまいます。
出来上がった機械のお披露目時には、
他社の機械を見て「おおぉぉ・・・」と
目をキラキラさせている若手+ベテランさん+社長さん。
この時だけは立場に関わらず皆一律エンジニアの顔をしていて、
ふふふと笑ってしまいます。
最終的な勝負も誤作動が起きたり、練習時と違う挙動をしたり。
精一杯頑張って失敗も成功もする、勝敗はリセットできない。
一緒になって最後までハラハラして、ときには不完全燃焼で。
でも最後にアツイ気持ちをおすそわけしてもらえます。
思えば私の父もTVで野球を見ながら似たようなセリフ
(まだ交代じゃないだろ!とかよっしゃ!とか)をよく呟いていました。
若い頃は何をそんなにアツくなってるんだか、と冷たい目で見ていたのですが、
アツイ気持ちをこうして分けてもらってたんですね。
アツくなる対象としてはちょっとマニアックかもしれませんが、
良い番組に出会えて良かったです!