2023年10月Vol.127 サクッと小噺 2023年11月16日
※小噺は過去分を随時アップしております。内容に時差がある場合もありますが、是非ご覧ください。
1年で1番好きな月は? 1年の中でいらない月は?
ラジオ等でたまに話題になる、害のないどうでも良いテーマです。でも、二十四節気や歳時記など季節ネタが好きな私には結構面白くて、真剣に聞き入ってしまいます。いつも不人気なのは6月と11月です。6月は梅雨だからでしょう。せっかく5月に緑が眩しくなったのに、6月は連日の雨でテンションが下がります。雨と共に寒いとなんだか悲しいし、雨と共に暑いとムシムシして不快だし。一方11月は、具体的に何が嫌というより、「何もない」という意見が多いです。大型連休もない。これといった祭りもない。ハロウィンやクリスマスのような派手なイベントもない。なにかの季節のピークでもない。コレというイメージが沸かない、それが11月。ディズニーランドなどのテーマパークを見ても、デパートなどの商業施設を見ても、「11月って経済をまわすネタに欠けるのよね」という苦労は見て取れます。
余談ですが、私が作った歯ブラシに「1年歯ブラシ ピーグリップ」という商品があります。毎月、楽しく忘れずに歯ブラシ交換ができるように、ハンドルに各月の数字と
イラストが描いてあるのです。それをご覧いただいても、「11月はネタが無かったんだな」と感じていただけるかと思います(苦笑)。
たしかに、11月は1年の中で最も地味かなとは思いますが、私は11月が1番好きです。P.D.R.がある名古屋はもはや亜熱帯のような気候で、真夏はマレーシア出張帰りのスタッフが「名古屋のほうが暑い!」と嘆くほど。
10月はTシャツ1枚で過ごせる日も多くて、まだあまり秋っぽくなく、夏の余韻のほうが強いくらいです。しかし11月に入ると、TシャツがロンTに変わり、ロンTの上にパーカーを羽織るようになります。空気も夏の余韻より秋の始まりの気配が強くなり、空も高く青く澄みます。
ハロウィンの喧騒は過ぎ去り、クリスマスの華やぎはまだ遠く、年の瀬の慌ただしさも無い・・・。
ただ、空を見上げて「秋っぽくなったなぁ。気持ちいいなぁ」とノンビリできる時期です。
こんな月が1年に1ヶ月くらい必要です。個人的には4ヶ月に1度あってもいいのにと思うくらいです。
さぁもうすぐ11月。今年も大変楽しみです。