価値観180度大転換。
スイッチ押され
バリキャリモードに?
商品部 販売企画課 アシスタントマネジャー
A.K.
2018年入社(中途)
2013年入社(新卒) 薬学部 卒
就活当時のP.D.R.の売上は20数億円。社員20名で、1人1億円以上を売り上げるこの会社は何だろう?と衝撃を受け、興味深さから入社を決める。商品企画と販売企画に在籍した後、産休・育休を経て物流部に異動。時短勤務で働く2児の母。
「君には『なんとなく昔から続いているルールや仕組み』は通用しない。『こっちの方がいいのになんで?』って遠慮せず聞いちゃうタイプでしょ。それが良いんだよ。そのストレートさが今の物流部(商品の発注仕入を行う部署)には必要なんだ」。物流部に異動するにあたって社長に言われた言葉です。新しい部署で、単なる「前任者の代わり」ではなく、根本的な課題の解決を期待されている。そう思いました。
だから前任者から引き継ぎを受けながら考えていました。この発注計算のやり方に問題は無いのか? 理論に矛盾が無いか? 品切れや余剰在庫をもっと削減できるのでは?……失礼な人ですね、私。でもそれを期待されていると確信していました。
自分なりに発注の考え方をまとめ直し、上司に報告しました。すると「良い考えだね! この方法でトライしてみよう」と喜ばれ、すぐに反映されることになりました。可能性があるならやってみようというこのスピード感がP.D.R.らしいと思います。今は自分で考えた新しい計算手法で発注しています。
「絶対に品切れも余剰在庫も起こさない」という気持ちで数字と向き合う毎日はすごく充実しています。発注管理は、会社の売上にも経費にも直結し、すぐに結果が数字で目に見えるのでとても楽しいです。こう話すとすごくできる社員だと思われるでしょうか。でも実は、色々あって今に至るのです。
転機は結婚と出産。1人目の産休から復帰したのはコロナ真っ只中の商品部でした。時短勤務後、家に帰れば家事に育児にとひと息つく間もありません。子連れの外出は想像していた以上に気を使わなければいけないし、毎日ヘトヘト。だから仕事の精度が落ちても仕方がないと思ったんです。ミスをしたって、多少抜けていたって。仕方ない仕方ない。そんな私に当時の商品部の上司はちっとも優しくありませんでした。「その時々の状況や事情はある。でも大前提としてミスをしてはいけない。したら反省する、次に生かそうとしなさい」。そんなことはわかっているのです。「仕方ないなんて言ってたらずっとこのままだよ」。私の気持ちなんてわからないでしょう! そう憤りを感じました。何度叱られたでしょうか。「できない現状に合わせて自分への要求を下げちゃいけない。だってあなたは頑張りたい人なんだよ」。
悔しくてたまりませんでした。なのになぜか悲しくて、涙が止まらなくて、そして気づきました。私は「頑張りたい人」なんだと。その言葉に背中をさすってもらえた気がしたんです。
家族を大事にしたい。子育ても真剣にやりたい。それと同じくらい、私は自分のキャリアをしっかり築きたい。心の底にあった自分の想いを「仕方ない」という言葉で蓋をしようとしていました。そんな私の状態に上司はちゃんと気づいていたのです。もう何度も泣いたので気持ちの整理はついています。あとはやるしかありません。期待の言葉と共に物流部に送り出してもらったのだから、私はそれに応えたい。結果を出したい。今の私はもう、仕方ないなんて思いません。
COMMENT
Hさんは中国語・日本語・英語も話せて、自分の意見をもって動ける能力の高い人だったので、新卒で入社してすぐに商品開発を担当してもらいました。海外出張に行き、商品を立ち上げたり、改善を進めたりとキャリアを積むために努力していた彼女ですが、1人目の育休明けに復帰してきたときには、すっかり別人になってしまい驚いたことを思い出します。自らマミートラック※に何度も入ってしまいそうになったので心配しましたが、結婚や育児をも立派なキャリアにして、本来の頑張り屋のHさんに戻ってくれて嬉しいです。家庭を持った女性の皆が通る道、これからもどんどん切り拓いていってください。あのときは、何度も泣かせてごめんね(笑)。
マミートラック 産休・育休から復帰した女性が比較的責任の軽い仕事の担当になったり、昇進・出世コースから外れるといった状況になることを指す。