2014年9月号Vol.27

こんにちは、サクライです。先日、恋人(かずや)を連れて埼玉の実家に帰りました。結婚の挨拶なんてマジメな用事ではなく、ただ遊びに行っただけです。初対面ですが父も母も気楽に迎えてくれました。しかし母は相変わらず…彼女の思考回路はどこか壊れています。

 

私達が到着するなり、母は「かずくん、見てみて」と自分の海外旅行のアルバムを開きます。どーしてアンタの写真なんだ?!ここは私が子どもの頃の写真―七五三とか卒業式とか―を見せて、

 

>彼「可愛いですね 」
 >母「可愛かったのよ 」
 >私「もぉ~、やめてよ恥ずかしいからっ!」

 

なんて会話をすべき場面ではないでしょうか。
アンタの写真を見せてどうする。
(—————————————————以上、理想。以下、現実)

 

 >彼(母の写真を見せられて)「綺麗ですね」
 >母「うん、この写真は遺影にするつもりなの」
 >彼「・・・」

 

お母さん、初対面なのにパンチが効きすぎだぞ。

 

写真を一通り見せ終わった母は満足したらしく、彼に質問を始めました。

 >母「かずくんの故郷はどこなの?」
 >彼「親父が転勤族だったんで故郷ってピンと来ないですね。今は、親は熊本に住んでますが・・・」
 >母「あら、熊本城に?!」
 >彼「!?  ・・・い、いや、スミマセン、普通の家です。なんかスミマセン・・・」

彼氏よ、謝らなくていいぞ。

 

さて、夕飯には父がカレーを作ってくれました。父と彼と私がテーブルについてカレーを食べている間、母は床に座り込んで本を読みながらカレーを食べています(まるで行儀の悪い子どもです)。テーブルの上には3人分のスイカもあったのですが、いつの間にか母は私の分を盗んで、気づいた時には床に胡坐をかいて背中を丸めて、シャカシャカ音をたてて食べていました(まるで行儀の悪い猿です)。

 

カレーとスイカでお腹がふくれた母は、いつも通り居間のソファーでぐぅぐぅ眠り始めます。父に「風呂に入れ」と怒られても、私に「歯を磨け」と怒られても、どこ吹く風。

 

 >私「お母さん、彼は居間に布団しいて寝るんだから、どいてよ」
 >母「うぅ~ん、わたし気にしないから大丈夫」

彼が気にするよ!!!

 

初対面のお客様の前でこの言動。年頃の娘の彼氏の前でこの言動。この人はスゴイです。
彼は「キミも将来はああなるのかな」と言いますが、ここまでひどくはならないと思います…。

 

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