2023年3月Vol.120 サクッと小噺

※小噺は過去分を随時アップしております。内容に時差がある場合もありますが、是非ご覧ください。

こんにちは。サクッと小噺のサクです。先日、弊社コールセンターの女性スタッフNさんが2月に還暦を迎えました。
社内でスタッフが集まってプチセレモニーを行いました。P.D.R.へ入社してから今日に至るまでの経歴紹介、本人のスピーチ、花束贈呈と写真撮影をしました。その時の本人のスピーチがとても胸に響いたので、今月はその話をさせてください。

P.D.R.で働いて、いつの間にか21年経ちました。
入社当初は小さかった子供達も、今は親になっています。
この21年間、大変なこともあったけど、電話でお客様と話すのが本当に楽しくて、お母さんでも、妻でも、嫁でも、姑でも、おばあちゃんでもなく、『P.D.R.のNさん』でいられる時間が、自分にとっては自由で楽しい時間でした。
ーという話でした。


P.D.R.スタッフは約60人。その1人1人が、家庭のことや、自分のことや、いろんな事情を抱えて働いています。そういった事情が時に仕事の障害となることもあるでしょうし、仕事がそういった事情の障害となることもあるでしょう。それでも、全体的には、仕事が家庭や私的事情からの解放になって、同時にそれらの要素は対立し合うのではなくお互いに支え合うことも可能である・・・彼女のスピーチは私にそう教えてくれました。私もそんな人生を歩みたい、P.D.R.はそんな会社でありたい、と強く思いました。

P.D.R.社内だけでいえば60人ですが、私達が関わる社外の方々はもっともっと沢山いて、その全員が、プライベートで色んなものを背負いながら働いています。仕事と家庭の板挟みになったようで息苦しい日もあるでしょう。プライベートと仕事が両立しないように感じる日もあるでしょう。私もあります。

それでも、長い目で見れば、「仕事」と「プライベート(結婚・育児・介護・趣味・学習・事故や病気などなど)」は対立するものではなく、調和するものでありたい。仕事で得たものが(お金だけでなく、知識や経験や人間関係なども含む)、プライベートを豊かにしてくれて、プライベートで得たものが、仕事にも活かせるようでありたい。時間だけはどうしても1日あたり24時間なので、何かにかける時間が増えれば、何かにかける時間は減ってしまう、ゼロサムゲームではありますが、時間以外は「相乗効果でどちらも良くする」ことも狙えます。決して簡単な事ではなくて、自分の努力も必要だし、会社にも生活にも支えてくれる人達が必要だし、制度だって必要でしょう。それでも、それを目指している人、組織、社会、は少しずつ増えているように感じます。

 


考えさせられる事の多いプチセレモニーでした。良い会でした。なお、彼女は退職ではなく、
今後も引き続き勤務するので、いろいろ教えてもらえることがとても楽しみです。