2023年5月Vol.122 サクッと小噺
※小噺は過去分を随時アップしております。内容に時差がある場合もありますが、是非ご覧ください。
こんにちは、サクです。白湯が流行っていますね(何も入れず、水を沸騰させた後、適度に冷ましたもの)。最近メディアでもよく話題に上がっています。私の好きなラジオ番組で、男性芸人3人が話す番組があるのですが、そこでも白湯について盛り上がっていました。
男芸人1:白湯飲むヤツなんて「モデル気取りか!」って昔はツッコんでたけど、体に
良いらしいねぇ。朝飲むと内臓が目覚める。肌にも良いらしい。
まだ始めて1週間だけど。
男芸人2:俺はコーヒーをたくさん飲むから、なんとなくコーヒー前に白湯で体を
起こすというか潤すというか・・・。白湯を飲み始めて1年くらいかな。
男芸人3:全然わからん!ヌルいお湯でしょ?美味いわけない。
この会話を聞いたリスナーから反響があり、「ぜひ鉄瓶で作ってみてください。甘くまろやかな味になります。鉄分も取れます。」とメールが来ました。その翌週には、3人のうち1番先輩が、3人分の南部鉄器の鉄瓶を購入して、「これで白湯を飲もう」という流れになっていました。羨ましすぎる。
私サクの白湯歴は、なんと25年に及びます。小学生の頃から、寝起きはまず1杯の白湯。日常生活はもちろん、合宿でも旅行でも出張でも、とにかく起きたら白湯。まず白湯を飲まないと、なにも喉を通らないし、声もあまり出ません。
私は父方の遺伝で血圧が低くて、上は80/下は40しかないので(ちなみに父は、上は70/下は30)、目覚めがとても悪いのです。
低血圧の症状には、目眩・立ちくらみ・頭痛・疲労感などが挙げられますが、朝はそれが顕著に出ます。
小学生ながら「こりゃ困ったな」と思った私は、少しでもラクになりそうな方法をいろいろと試しました。その中で最も効果があり、かつ続けやすかったのが、起き抜けの白湯です。毎朝自分で湯を沸かして、冷まして、白湯を飲む10才。母からは「渋すぎる」とよく笑われました。
私にとって「目覚めの白湯」は毎日の必須事項で、あまりにも生活に溶け込んでいたので、健康や美容という視点はありませんでした。白湯が健康や美容にも良かったなんて、目から鱗です。そして、南部鉄器がとても欲しくなりました。
ラジオの翌日、私は夫に「南部鉄器の鉄瓶を買う」と宣言しました。
「安い買い物ではない。南部鉄器を買った芸人と私の年収差は10倍以上だろう。しかし私の白湯歴は25年もあり、南部鉄器を買う資格としては十分だ」と。
夫は答えます。「サクに南部鉄器を買う資格はあると思うけど、南部鉄器を使う時間が無いでしょう。朝も夜も育児で慌ただしくて、僕の帰宅時には”地震きたの?!”みたいな部屋の惨状じゃん。僕も家事するけど、職場が遠い分、子供と直接関わる育児はサクの負担が大きい。南部鉄器は電子ケトルに比べると、沸騰までにかかる時間がだいぶ長いよ。キミが白湯を飲むのは朝でしょう。朝そんな余裕はないでしょう。」
うっ・・・。言葉が詰まった私に、夫は「鉄玉子を買ってあげましょう」と微笑み、すぐ買ってくれました。
鉄玉子とは、南部鉄器を玉子型に成型したもので、鍋やヤカンに入れてお湯を沸かすだけで鉄分がお湯の中に溶出し、鉄分を補給できるという画期的な商品です。南部鉄器の鉄瓶は2〜3万円ですが、鉄玉子は1000円で済みます。その日から毎朝、私は電子ケトルに鉄玉子を入れて白湯を作っています。鉄分は摂れますが、甘くまろやかな味になった感じはしないし、情緒もありません。私は「育児がもう少し落ち着いたら南部鉄器を買おう。小学生くらいかしら」と未来の楽しみにする事にしました。
しかし先日、義姉(夫の姉)から「モデルの冨永愛が白湯飲んでるっていうからさ、南部鉄器の鉄瓶を買っちゃった」と連絡がきました。義姉は白湯愛飲者ではありません。流行ってるから、冨永愛が飲んでるから、ちょっとやってみようかなという程度です。
そんな義姉でさえ南部鉄器の鉄瓶を・・・。欲しい!やっぱり私も欲しい!!平日は鉄玉子の白湯、週末は南部鉄器の白湯、と使い分ければ良いではないですか。南部鉄器への憧れが沸々と沸き上がる今日この頃です。白湯だけに(笑)。