12月の1冊
今回は毎月恒例の独断と偏見に基づいた書籍紹介をさせていただきます。
今回ご紹介させていただくのは「芸術は爆発だ」という言葉で有名な故岡本太郎氏の「強く生きる言葉」という本です。この本は岡本氏独特の価値観に基づいた「強く生きる言葉」を1ページに1フレーズずつ並べたもので、非常にシンプルな内容なのですが、1ページ1ページの言葉に深さと重みがあり、とても濃い1冊になっています。
個人的に印象深かった言葉は「成功」というタイトルの言葉。
人間にとって成功とはいったいなんだろう。
結局のところ、自分の夢に向かって自分がどれだけ挑んだか、
努力したかどうか、ではないだろうか
この言葉は「成功」は金銭的に豊かになることや、社会的な地位や名誉を得る事だと思い込んでいた私の価値観を壊してくれました。私だけではなく大多数の人間が成功したいと思って日々を過ごしていると思いますが、実は「成功」が何なのかよくわかっていない矛盾もあると思います。かと言って岡村氏の言う「成功」という価値観が必ず正しいという訳ではなく、そうした矛盾を考えさせられるという意味でこの言葉や本に価値がある気がします。
私も周囲の言動や世の中の風潮に 流されて何が正しいのかわからなくなる時があります。「成功」の定義ひとつだけでも簡単に答えが出るものではありませんが、自分なりに考える事に意味があると思うので、迷った時はこの本を開いて考え直してみようと思います。