7月の1冊

o0329035810602326251.jpgこんにちは、PDR米澤です。

今回は毎月恒例の私の独断と偏見に基づいた書籍紹介をさせていただきます。

 

今回ご紹介させていただく本はアロン・シェパードによる「私にはもう出版社はいらない」という本です。内容としては、従来の出版社を介した販路をとらず、amazonを最大限活用して、アメリカで電子書籍、紙の書籍をセルフパブリッシング(自費出版)で販売し、ベストセラーを作るためのハウツー本です。

 

日本でもキンドルやiPadが発売され、電子書籍も話題には上がるようになりましたが、まだまだ普及していないのが現状。amazonを利用したセルフパブリッシングもほとんど知られていません。ただ、数年後には日本にも普及する可能性があるので、本好きとしては書籍の今後の扱われ方を知るために、気になる内容でした。

 

さて、今までの自費出版とamazonを利用したセルフパブリッシングはどう違うのでしょう?最も大きな違いは儲かる可能性があることです。今までの自費出版の場合、出版社を通さないため、販売経路が限られ、宣伝効果も望めず、黒字回収すら困難でした。しかし、amazonを利用すれば、資金が少なくても、より多くの方に本を読んでもらえるチャンス、ベストセラーになる可能性があります。ただ、amazonに掲載されている本は何百万単位ですので、読者が自分の本を見つけ、興味を持ち、購入してもらうのは至難の業…そこで本著の出番!!だそうです。

 

私は、ベストセラーを生み出すテクニックに興味はないので、特に言及しませんが、セルフパブリッシングで採算が立つ(ほんの一握りだとは思いますが)ようになってくると、今まで出版に縁の無かった素人がプロより面白い作品を生み出す可能性もあり、面白くなりそうな予感がします。ただ、私は出版社買い(CDで言うレーベル買い)する事や良い書店の名物店員さんが選ぶ本を目当てに書店に行く事もあるので、amazonによって出版社や書店の存在が薄くなってしまうのも寂しいです。本好きとしては、扱い方が変わっても、良い本が良い評価をされて、良い成果を上げるようになる事を望みます。