カメラ小僧
今日の担当はコミュニケーションセンターの竹内です。
私の趣味の一つにカメラがあります。
親戚のおじさんの影響でカメラに興味を持ち始め、小学校6年生の時にOLYMPUS OM-1と言う一眼レフカメラを購入しました。購入代金は小学校5年生から学校には内緒で新聞配達のアルバイトをさせていただき、コツコツと購入資金を貯めました。
雨の日も、雪の日も毎日配達を行っていると、毎朝すれ違うトラックのおじさんが声を掛けてくれたり、夏には、おばあさんが麦茶をくれたり、色々な事がありました。
もちろん嫌な事も有りましたが、私の中では今はいい思い出です。
カメラを手にした私はアグレッシブに撮影に動き回りました。真っ先に興味を持ったのはモノクロフィルムで撮る石仏。光と影のバランスが好きで、近所のお寺を回り、光が絶妙なバランスになるのを待つ訳です。当時はデジタルカメラのように簡単に撮り直す訳にはいきません。1枚30円位で現像する訳ですから(当時のポテトチップスは80円位であったと思います)、シャッターを押す指に込める思いは真剣です。お寺で何時間も待ち1枚の写真を撮る訳です。お陰で、お寺の住職に気に入られ夕御飯を食べさせてもらい帰る事も有りました。
今、子供を持つ身になって、当時私にアルバイトOKの判断をした親を尊敬します。
と言うのも、朝早くに子供一人で外に出し、無事何事も無く帰ってくる事を毎朝心配しなくてはならない心労を察すると私では到底出来ません。母は毎日配達を終えて帰ってくる私の為にトマトジュースやトマトスライスを準備して待っていてくれました(私トマト大好きなんです)。母親はあの瞬間がホッとする時間だったのでしょうね。
親や、周りの方から協力があり始まった趣味のカメラですが、振り返ると様々な人との出会いがありました。当時の私はその出会いに嬉しさを感じていたと思います。
年を重ねるうちに出会う事によって考えさせられる事が多くなり、その事が面倒で、あえて出会う事を避けている自分がいるようです。
もっと単純に、楽しく人と出会える事でもっと人生は楽しくなるのではないかとこのブログを書きながら思う訳です。
ちなみに私の娘(双子)はスーパーなどで目を話すと見知らぬおばさんを二人で囲み話しています。すぐに私は注意してしまいますが、これも彼女たちにとっては大事な出会いなのかもしれません。
読者の方で、東海3県の方、もしスーパーなどで双子がいきなり話しかけてきたらしばらくお付き合いをしてください。