桜の話
コミュニケーションセンターの芳野です。
春ですね!名古屋ではもう桜は散っているところもあるくらいです。ポカポカ陽気が気持ちいいです。
私も先日、愛知県犬山市にある犬山城に桜を見に行ってきました。
3月末でしたが、桜は満開でとても良い日に行くことができました。
ところで桜というと現代一般的に「ソメイヨシノ」の事をさす事が多いですが、実は近いうちに絶滅してしまうかも知れない、という説があります。
ソメイヨシノは花が淡い桃色で一斉に咲きそろい一斉に散るさまが見事なことから、日本人に好まれやすいサクラと言われます。開花前線もソメイヨシノを基準にして発表されています。
このソメイヨシノは違うサクラ同士の配合でうまれた品種です。
自力で繁殖する能力が無く、各地のソメイヨシノは元の木から接ぎ木などで増やしたものです。
いうなればすべて同じ木、クローンなのです。
すべて同じ木、という事はすべて最初の木と同じ寿命ということなので、最初の木に寿命がくると、他のすべても、同じ用に寿命で枯れてしまうかも知れない、という説があります。
また寿命が同じで無かったとしても、同じ遺伝子を持っている以上病気や環境変化にとても弱いです。
ソメイヨシノに対して強い病気が一種でも発生してしまうと、そのまま絶滅してしまう可能性もあります。
どちらの意味でも、永劫種を続ける事は難しい。
寿命の話でいえば、最初にソメイヨシノが生まれてから300年たっているので、もうすぐ枯れてもおかしくないとも言われています。
ただ、同一クローンである以上対策は非常に難しい事だそうです。
個人的にはソメイヨシノが見られなくなってしまうとちょっと残念。
ところで、日本人は「はかなきもの」を好みます。
いつか私もソメイヨシノが無くなってしまう事に対して「もののあはれ」のような情緒を感じるようになるのでしょうか。
今はまだ「見られなくなったら残念だなぁ」くらいです。
満開のサクラを見ると、きれいだと感動すると同時にちょっとそんな思いにふけったりもします。