上海の名の由来

販売企画の尹(イン)です。
 
私の故郷は上海です。
とてもにぎやかな街で、経済に関するニュースは日本でもよく新聞に取り上げられていますね。
日本に来てから、故郷を懐かしく思うことがあります。
上海の甘みが濃い料理、怖いくらいの人波、じめじめした暑い夏・・・

ところで、皆さんは「上海」の名前の意味をご存知ですか?
この上海という名称の由来については、いくつかの説があるんです。
今回はその中から、私の印象に残った1つを紹介させていただきます。


(1930年代の外灘)

外灘は当時の貿易港で、上海の中心地にあります。
宋朝の時代から、中国の海上貿易は栄えるようになったそうです。
それに伴い、沿海地域の農民と漁師も増える一方でした。
海上貿易を行う航海者達は、夏と秋の台風を避けるため、重陽節(旧暦の9月9日)から海に出て、次の年の端午の節句(旧暦の5月5日)に帰って来ました。
そして、次の九月に再出航するまでの間、数ヶ月間の休息のために、休憩所が必要になりました。
時間が経つとともに、その休憩所は大きくなり、いつしか町となりました。
町ができたから、名前も必要。
航海者が毎年、よりよい海上事業を行えるようにと祈り、「上海」と名づけました。
 
祈りがこめられた名前だと思うと、町自体も素敵に思えてきます。


(今の外灘)

昔と比べたら、風景がかなり変わりましたね。
港の役割は市内からやや離れた上海港に移され、
今の外灘は、観光地として人気を集めています。
機会があれば、次は外灘について話をさせていただきます。
皆さん、楽しみにしてください~