長久手町でひとりごと バックナンバーvol.5
こんにちは、PDR米澤です
今回は弊社メルマガ(09年9月1日配信分)のワンコーナー「長久手町でひとりごと」バックナンバーを紹介させていただきます。
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□ コラム【長久手町でひとりごと】
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私の記憶では5年ほど前からでしょうか、マスメディアで 「思い」あるいは「想い」という言葉が頻繁に使われるようになりました。「その時はどういった思いだったのでしょうか」などという文脈で使われることが多いこの言葉には国語辞典によると、1考え、2気持ち、3希望(願望)、4心配、5恨み、6予想、という意味があります。
マスメディアでは「思い」は人間のあらゆる感情を包括した便利かつ、何となく感動を想起させる便利なフレーズとして活用されているようです。しかし私には言論を商売道具にしている事業体が、人の心の機敏を表現する言葉を選択する行為を放棄して安易な表現を選んでいるように見受けられます。
自分の感情を相手に伝えるときも、相手の感情を推し量るときにも、我々は頭の中で思考を巡らせます。もしそのときに感情を表現する語彙を1つしか持たなければ、コミュニケ―ション能力は衰えてしまうのではないでしょうか。時代が変われば言葉も変わるのは当然のことですが、私は行き過ぎた日本語の単純化には些かの嫌悪感を、単純化された日本語で当然のように思考する国民が大半を占めるかもしれない将来の日本に若干の不安を感じます。
(商品企画 神戸)
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メルマガでは「日本語の単純化」が問題として挙げられていましたが、私も近年「価値観の単純化」 が一般化してきた事は問題ではないかと考えています。
例えば小泉前総理が仕掛けた「郵政選挙」は「価値観の単純化」の代表選手。
小泉氏はメディアを徹底的に利用し、本来優先事項ではないはずの「郵政民営化」に対して賛成か否かという価値観に論点を単純化させる事に成功。
いわゆる「郵政票」を取り込んで選挙に大勝した事は周知の事実ですが、ここでの問題は我々国民の多くが「郵政民営化」以外について思考を停止してしまった事です。
本来、優先すべき国の借金(一説では1000兆円とも言われ今も増え続けている!!!!!!! )などは話題にもならず、日本全体が完全に郵政民営化一色になってしまっていた状況を憂わずして何を憂うのでしょうか?
シンプル・イズ・ベストとはいいますが、単純な事は時に危険な様に思います。