スタッフのひとりごと
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念願のオーストラリアへ 2015年05月07日

こんにちは、コミュニケーションセンターの張です。

皆さんゴールデンウィークはどこかお出かけしましたか?
今年は海外旅行より国内旅行が人気だったそうです。
国内にもたくさん素敵な観光地がありますよね。
私は、国内なら北陸新幹線に乗って金沢に行きたいです。

 

海外なら・・・行ってきました!念願のオーストラリアへ!
留学中の友人にガイドをお願いして、目指すはズバリ、あの世界遺産エアーズロック!

 

エアーズロックはオーストラリアのほぼ中央に位置する、高さ348mもある巨大な1枚岩です。
エアーズロックとはイギリスの探検家がつけた名前で、現地ではウルルと呼ばれています。
実は見えている部分はほんの一部で、地下に数キロも残りが埋まっているそうです!
平原が続く広大な土地に忽然と現れる岩の姿は、なんとも神秘的でした。
サンライズ(夕陽)の頃は、光の当たる角度によって岩の色も空の色も変わり、言葉も出ないほど美しい景色でした。
ずっと眺めていても飽きません。

 

       

 

せっかく来たからには、と、登る気満々だったのですが、残念ながら、風が強すぎて登ることはできませんでした。
そんな時ガイトさんからこんな話が…

 

原住民のアボリジニにとって、ウルルはとても神聖な場所です。
見ず知らずの人に荒らさないでほしい!という気持ちはもちろん強く、観光客がむやみによじ登る姿を見るのはとてもつらいことです。
そのため、登山ゲートには、「登らないで!」と書かれたメッセージボードが置かれています。

 

なら、完全に禁止すればいいのでは?と聞いたところ、

 

完全に禁止にしないのは、アボリジニの人々の
「ウルルを聖地だと思い、自分の良心に基づいてその人自身で判断してほしい」という思いがあるからだそうです。

 

強制ではない呼びかけにどれくらいの効果があったと思いますか?

 

ガイドさんカウントでは、実に90%から20%までになったそうです。

人はルールや強制だけではなく、人から伝えられた思いでも動くんだな、と感動しました。

 

そしてウルルから戻った後で、いろんなことを知りました。
イギリスの植民地となってからのアボリジニたちの悲劇、先住権を認められたのはつい20年ほど前であること、ウルルを含む国立公園の収入の一部はアボリジニの貴重な収入源で、それが登山を完全禁止にできない理由の一部にもなっていること・・・
一方で、ウルルに登ることは、オーストラリア政府にもアボリジニにも公的に認められていることなのです。観光客として、登ってみたい気持ちももちろんあります。
今度ウルルに行ったら、そして気象条件が良かったら、私は登るのかな?登らないのかな?
・・・今はまだどちらにするとも答えが出ません。

 

そして、迷う余地なく登れなかった今回の私は、朝の5時からウルルの周りを歩くツアーに参加し、合計9.5kmを歩いてすっかり疲れ、帰りの飛行機でぐっすり寝たうえに、機内にお土産を全部置いてきてしまいました。
これも旅の醍醐味・・・?

 

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奇抜な販促 2015年05月02日

こんにちは。システム担当の長谷川です。
本日は最近ネット上で話題になった記事についてお送りします。

 

みなさんはファッション通販の「ZOZOTOWN」というサイトをご存知ですか?
2011年の東日本大震災の際はいち早くチャリティーTシャツの販売を企画し、3億円以上の売上金全てを寄付したことが大きな話題になりました。
最近はテレビでもCMをやっているので、ご存知の方もずいぶん増えたのではないでしょうか。

 

先日Twitterやネット掲示板が、このサイトの話題で大騒ぎになったことをご存知ですか?
なんと、先日4月22日の夜に、
約2万点総額2億円分の商品価格が0円と表示されていたのです。

 

当然、ネット上では
「価格表示を間違えたのでは?」
「システムの不具合では?」
「1人1点しか購入できないようになっているので、本物のキャンペーンでは?」
など様々な憶測を呼んで大騒ぎだったのですが、翌日の4月23日になってトップページに0円掲載の意図が掲載されました。

 

顧客へのサプライズプレゼントとして「約2万点総額2億円相当の商品を昨晩からこっそり0円で販売」していたとのこと。
そして、受注受付は1人1点までに限ったが、用意した商品は一晩(数時間)で完売したとのこと。

 

ネット通販サイトではしばしば、店舗側の価格表示ミスにより高額な商品が極端な
低価格で販売され、ユーザーが殺到し買い占めて話題になることがあります。
だからこそ、今回の「ZOZOTOWN」の一件は、
あえてキャンペーンの内容を通知しないことで見事に話題化することに成功した例となりました。

 

しかし、話題作りとはいえ、約2億円分の商品をタダで販売してしまうなんて…
大きい会社はキャンペーンでかけるお金もけた外れだな、と感心させられたニュースでした。

 

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体育会系じゃない私 2015年05月01日

制作の山男竹内がお送りします。

私の外見は完全な体育会系(筋肉質で声も大きい)なのですが、実は体育は得意ではなく、文科系です。
小学校時代父親の好きな野球に無理やり引きずりこまれ、野球教室に通わされていました。本人にやる気がないため、万年補欠のうえにルールも覚つかず。「タッチアップ」を知ったのは中学2年の時でした。

 

そんな私は、もともと音楽と写真が好きでした。
小学校時代にはどうしても一眼カメラがほしくて、学校に内緒で(親の了解は得てました)新聞配達のアルバイトをして、第一目標達成。
中学に入り、音楽がどうしてもやりたくて吹奏楽部に入りました。
幼少期に姉と一緒にエレクトーンを習ったときは、手と足が思うように動かせずに半年であきらめたのですが、吹奏楽の楽器なら手しか使わないから自分でもできる!と確信していました。
入部し、せっかくだからと主旋律が吹ける楽器「トランペット」を希望しましたが、顧問の先生から「お前は唇が厚いからチューバで」と一言。

 

チューバって何?

 

先生の前には、大きな大きな「でんでんむし」のような楽器が置かれています。
金管楽器の中で一番低い音を出すこの楽器、楽譜はヘ音記号ですし、ベースの役割のため主旋律を奏でることはまずありません。
私は初心者の割に無難に楽器を演奏する事ができ、一年生のうちからコンクールにも出場させてもらえました。
しかし、3年間チューバを吹き続けるも、吹くのはボッボゥ~と言う簡単なバス音だけです。

 

そんなある日、ついに私のチューバが主役になる時が来ました。
顧問の先生が、3年生のコンクールの自由曲としてチューバのソロがある曲を選んでくれたのです。
俄然燃えました!!
練習では「チューバ音が大きすぎる!!」と何度も注意を受けました。せっかくのソロなのでここ見せどころでしょ!と思う私と、チューバの音が大きすぎると他の楽器とのバランスとれなくなる!目立ちすぎもダメ!と調和を重視する先生。

 

コンクールと当日、私たちの演奏が始まりました。ソロの部分になり、はりきった私が普段より少しだけ大きめの音で吹くと、先生が「ギラッ」とした目で私を睨みつけました。
演奏終了後、先生がタクトで軽く頭をコンと叩きます。すみません…
結果発表 みごと金賞をいただき、県大会に進む事が出来ました。
先生を「ギラッ」とした目で見返し、第二目標を達成した中学3年の夏でした。

 

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桜日和 2015年04月30日

本日は三度の飯よりラーメン大好きな吉村がお送りします。

4月に入り、日中は暖かく春らしい気温になりましたね。
つぼみが膨らみ始めてからすっかり散るまで約2週間、近所の桜並木は毎朝の通勤に楽しみを与えてくれました。

 

日本の桜はなぜこんなにも美しいのでしょうか。
儚げな薄紅色の花びらの美しさに加え、1年間でたった一週間しか鑑賞できないことに特別感を与じるからかもしれません。
一斉に咲き、一斉に散る様子も素敵です。桜吹雪が舞う様子は非常に美しい。

 

私の同期であるジャニオタ福井は、桜吹雪の中で財布を振るとお金持ちになると本気で信じています。
先日も車に乗ってお花見に行く途中で桜吹雪を見かけ、「ああ!財布振りたい!」と車内から惜しそうに言っていました。
もはや財布を振ることが、手段から目的に変わりかけていそうです。

 

ところで、今年のお花見はPDRが誇る山男、竹内先輩の実家で行いました。
庭の立派な一本桜の下で、皆で作ったからあげ、ピザ、ガーリックトーストを味わいました。

ちょっと不思議な取り合わせですが、どれも竹内の自信作ばかり。
桜の下、皆で食べる手料理は絶品でした。次はキャンプに行こうと話も盛り上がります。

 

やっぱり花より団子の吉村でした。
 

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春の楽しみ 2015年04月17日

こんにちは。コミュニケーションセンターの田中です。

 

4月から新しいスタッフが加わった医院様、技工所様も多いと思います。
なんだか毎日を新鮮な気分で迎えられる素敵な季節です!

 

今日は、そんな季節「春」になるとより楽しくなる私の趣味について紹介させていただきます。
私は「間取り」を眺めるのが好きです。
ワンルームでも一軒家でも、なんでも楽しめます。
間取り図を見ては「この部屋にはベット置いて~…ここには大きなソファ置いて~…」と自分の『理想の家づくり』を想像します。
これが楽しいんです!

 

引っ越しや模様替えって、時間もお金もかかりますよね。
でも、私は自分のアタマと間取図ひとつで『理想のおうち』を作ることができるんです。なんて低コスト。なんてコスパ。

春は引っ越しの季節ということで、1年で一番物件の掲載数が増える時期です。
よって私の趣味もはかどります。
携帯には各不動産会社の物件検索アプリが入っているので、時間があるとそれを開き、眺めて想像を楽しんでいます。

 

ノッてくると、想像の家に住む家族も増えていきます。その分、見る家も部屋が増え広くなります。
妄想家族は「夫」「長女(8歳)」「長男(4歳)」「犬」が最近のマイブームです。
最近は「この家は動線が長い…」等いっちょまえに批判までするようになりました。

 

こうなると、将来は自分の理想を詰め込んだ本当の家を自分の手で建てたくなってきます。
建築デザインの勉強はじめてみようかなっ!春ですし。

 

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ガウチョパンツ 2015年04月15日

こんにちは。商品企画の宮田です。
毎日寒暖の差が激しく、服を選ぶのに迷う時期ですね。
それでも春らしい格好がしたい方に、今年の春の流行アイテム「ガウチョパンツ」のお話です。

 

「ガウチョパンツ」は写真のような、ゆったりとすそが広がったパンツです。

 

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南米の牧童(北米のカウボーイと同じ)「ガウチョ」の方々が着ているパンツの形なので「ガウチョパンツ」と呼ばれているそうです。

確かに気温が暑い地域では、ピタッとしたとパンツよりもゆるっとしたシルエットのほうが過ごしやすそうです。
最近逆ダイエットを順調に進めている(太った)私。
今までの服がきつくなったり着られなくなったりし、締めつけ感のない服を探していたときにガウチョパンツを見つけ、「これは良さそうだ!」と思って購入しました。

着てみたところ、ウエストはゴムで融通がきくし、ウエスト以外はどこも体にフィットせず、すばらしく楽ちんな着心地でした。
逆ダイエット中にこんなにゆったりした服が流行するなんて、なんて良いタイミング!

 

今年の春はガウチョパンツにお世話になりそうです。

 

※編集注 宮田は順調に太りつつありますが、標準から比べるとまだまだほっそり体系です。
 

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IDSに行ってきました 2015年04月09日

みんなさんこんにちは!
コミュニケーションセンターの張です!

今日は引き続き、IDS(3月にドイツで行われた、世界最大規模のデンタルショー)についてお話しします!

 

人生初のヨーロッパ上陸。
身長145cmの私には、空港出てから会う人会う人みんなが巨人に見えます。日本でも小柄なほうですが、通りすがりの小学生より小さいなんて!
そんな私が大きなトランクを持って電車で並んでいると、前に並んでいたおばあちゃんが私を見て、無言で頷きさっとトランクを運んでくれました。
あ、ありがとうございます!
日本では普段おばあちゃんの荷物を持ってあげる側なのに、逆に助けられて複雑な気持ちになりました。

「子供ががんばってる」と思われたんだろうなあ・・・これでも25歳なんです!

 

そしてIDS会場となるメッセがある街、ケルンはドイツで4番目に大きな都市。有名なケルン大聖堂をご存じの方も多いと思います。
第二次世界大戦ではケルン市内の90%もの建造物が焼けたにも関わらず、唯一大聖堂は奇跡的に崩壊せずにその姿をとどめ、敗戦に絶望していた市民に希望の光を与えたと言われています。
神様のご加護なのか・・何百年もかけて建てられた教会の神秘さに圧倒されました。

 

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そして、ケルンはオーデコロンの発祥の地でもあるのです(オーデコロンは、フランス語で「ケルンの水」という意味)。あのナポレオンも愛したと言われる有名なオーデコロン「4711」を、私もちゃっかりゲットしてきました。

 

さて、私のヨーロッパ満喫話はさておき、本題であるIDSの話を。
さすが2年に一度の世界規最大のデンタルショ―!
面積はなんと東京ドームのグラウンドの約12倍!来場者数は138,500人!出展企業2,201社!

 

欧米メーカーの展示ブースにはソファやカウンターが付いて、ワインを飲みながら商談できるところもありました。
フランクフルトを焼き、搾りたてのオレンジジュースを無料で配るブースも。
綺麗なお姉さんがパンフレットを配ったり、似顔絵をタダで書いてくれたり、歯科と関係ないじゃん!と言いたくなるようなお楽しみをたくさん用意してるブースもありました。

 

また、ジルコニア用のCAD/CAMの機械や材料やインプラントが多く展示されていました。
日本は保険制度が材料や機械に大きく影響している聞いていましたが、展示内容の違いから実感できました。

 

PDRがメインに扱っている消耗品は、展示品の中のほんの一部でした。
しかし、たかが消耗品、されど消耗品。
消耗品を展示しているメーカーさんは、皆商品にちょっとした工夫を積み重ねていました。
参考になった点、学んだ点を、少しずつ自分の仕事にも活かしていきたいと思いました。

 

いろんな商品を見られただけではなく、そこにいた世界中のメーカーさんと話せたことも、とっても勉強になりました。
たとえば、歯磨き粉メーカーのブースでは、味についての言及はほとんどなく、成分の効果や意味を延々と説明されます。
プレゼンを聞きながら、私たちは自社の商品を通して何をお客様に提供できるのかな?何を提供するべきなのかな?そして、私たちが提供したいものは、どうしたらお客様に伝わるのかな?・・・等々、自分たちについても考えさせられました。

 

世界の情報を収集して、もっともっとお客様のお役に立てる新しい商品とサービスを見つけていきたい!と、大きな夢もできました。
でも、新しいものを見つける前に、今ある商品やサービスの質を見直していかなければ。
2年後また出張メンバーになれるよう、まずは日々の仕事をがんばろう!と、やる気満々になって帰ってきた張でした。
 

 

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  【会場の雰囲気】             【絞りたてのジュースが飲めるブース】

 

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 【高級チーズ食べ放題】              【張の似顔絵】

 

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  【飲みながら商談】              【横たわる骸骨】

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胃袋から近付く日本 2015年04月02日

こんにちは。紙コップ担当の趙航です。

始まったたばかりの4-5月セールカタログは、皆様の手元に届きましたか?今回は、紙コップの新柄「次郎の夕涼み」(期間限定)が新発売されています。うなぎ、枝豆、ビールのおつまみセット(紙コップの柄の話です)が一押しです。あ~もうすぐ夏ですね。

 

さて、先日IDS(ドイツで開催された国際デンタルショー)に行ってきました。とにかくとっても広い会場で、出展企業数は数千社!平均1日2万歩歩いてきました。展示されている材料も、金髪碧眼の人たちがワインを飲みながら商談している様子も、とても新鮮でとても楽しかったです。

そして、再び話題になったのは、中華姉妹(コミュニケーションセンターの張と紙コップ担当の趙)。本当の姉妹ではありませんが、仲良し中国人2人組です。)は一体何人?でした。
※以前、張は台湾旅行で日本人だと言っても中国人だと言っても信じてもらえなかったことがあります。
 

 

張も趙も、会社でも日常生活でも日本語で不自由はないのですが、出張中は緊張や歩きすぎのためか、疲れると日本語の正しい言葉がなかなか出てこなくなります。

 

会話1:夕食時、レストランにて前日の商談の反省会をしていた時・・・
(先輩)一張羅の意味知ってる?
(趙)昨日教えてもらいました!取り置きの洋服という意味でしょう。
(先輩)とっておきの洋服ね。取り置きはPDRの予約サービス。

 

会話2:オーガニックショップにて、ハンドクリームを見ながら
(趙)ドイツ語が読めないから、どんな香りか分からない。
(張)写真見ればわかるよ!これベランダの香りだ!
(趙)ベランダの香り?ああ、ラベンダーね。

 

疲れた時は日本語がどこかおかしくなる2人組ですが、疲れた時の胃袋は日本食ばかり恋しくなります。

日本人スタッフと一緒に行ったIDSの出張ですが、日本からインスタントの味噌汁を持ってきたのは張と趙だけでした。一日の終わりにホテルからスープ皿、お湯とスプーンを借りて(お茶碗はなかったので、スープ皿からスプーンで飲むしかない)、味噌汁を入れて飲みながら「みそスープ、ほっとするぅ~」と大満足でした。日本に戻ってからの1食めは焼き鳥、2食めはやはりお寿司と味噌汁でした。

 

言葉はネイティブとまだ距離がありますが、胃袋はすっかり日本食に染まっている中華姉妹の張と趙でした。

 

IDSの様子

 

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2015年4月Vol.34 2015年04月01日

こんにちは、サクライです。もう入社5年目です。就職する前は憂鬱でたまらなかったのですが、最近、心の底から「働いてよかったなぁ」と思う事ができたので、少しお話させてください。

 

飽きっぽい私が最も長く続けられている趣味、それは読書です。母曰く、私は立つのも喋るのも遅かったのですが、本が読めるようになるのだけは早かったそうです。1番最初にハマった「ぼくは王さま」から始まって、小学時代は「赤毛のアン」、中学時代は「村上春樹」、高校時代は「夏目漱石」、大学時代は「遠藤周作」、社会人になってすぐは「谷崎潤一郎」と、いろんな作家さんにお世話になってきました。

 

好きな作家さんが変わるのは嬉しいものです。たとえば、小学生の時に初めて村上春樹を読んだ時は、良さが分かりませんでした。中学生になってから読み返したら面白くて、「うん、私は青春時代に入ったのだ」と思いました。
中学生の時に初めて夏目漱石を読んだ時も、良さが分かりませんでした。高校生になってから読み返したら面白くて、「うん、私も自我と孤独に苦しむようになったのだ」と思いました。以前は分からなかった本が面白くなるという事は、まさに“成長”を感じる尺度です。

 

そして今、社会人5年目になった私がどっぷりハマっているのが、塩野七生さんの「ローマ人の物語」です。タイトルに反して内容は物語ではなく、ひたすら歴史の記述が続きます。文庫で全43巻。(ちなみに今は12巻を読んでいます)

 

ヨーロッパの歴史の根幹を知りたくて手をつけたのですが、読んでみると、なんとビジネス書として面白い!!
たとえば、ある天才的な武将がいて、部下にも慕われています。しかし彼の下に一軍団をまかせられるほどの部下は育たなかった。すると、局地戦には勝てても全体的には勝てないんです。彼が率いる軍しか勝てないから、軍を分散させて広地域で戦う事ができないのです。ビジネスのリーダーにも同じ事が言えます。

 

たとえば、ある時ローマは画期的な統治システムを確立します。それによって近隣諸国と仲良くしながらどんどん領地を広げていくのですが、時が経つと、そのシステムが社会の弊害を生むようになります。作った当初は"善"だった仕組みが、状況が変わると"悪"になる。これも会社と同じです。あえて悪い仕組みを作る人なんていなくて、いつだって私達はできる限りベストな仕組みを作ります。しかし、時代が変われば仕組みも破綻していくのです。
 

最近の大きな例だと終身雇用や年功序列が挙げられますが、日常業務の中でもよく見られる現象です。
寝食忘れるほど「ローマ人の物語」が面白いのは、仕事と会社を知ったからだと思います。
学生時代の私では、きっとこの面白さは分からない。
以前は分からなかった本の良さが分かるなんて、あぁ、就職した甲斐があるなぁ♪♪♪

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多数派?少数派? 2015年03月31日

こんにちは!今日は小野がブログ更新します。

 

日ごとに気温も上がってきてもうすっかり春ですね。
過ごしやすい季節になるのは嬉しいのですが、この時期僕を苦しめるものが‥
そう、花粉症です。今日は花粉症から派生した話を一つさせていただきます。

 

先日家でのんびりTVを見ていた時のこと。あるクイズ番組で、「□□□□に当てはまるのは何%か?」というクイズがありました。回答者が100個の風船に釣り上げられた気球に乗り込み、何%か答える。回答と正解の差の数だけ風船が割れ、最後に残った風船の数が得点になるというもの。

 

例えば、「日本の全人口の中で公務員の割合は?」

 答えは3%!
もし、20%と答えていれば、差の17個の風船を失うということです。

 

 

では次の問題
「世界のパソコン利用者の中でWindows利用者の割合は?」

 答えは91%!

 

どうですか?だいたい自分の想像と近かったですか?

 

 

次が僕が1番大きく外した問題。「日本人の中で花粉症の人の割合は?」

 

答えは30%!

花粉症の僕は、日本中で50%くらいは花粉症の方がいると思っていました。

 このクイズで感じたのは、人は自分のことを多数派、または少数だとしてもその割合も多めだと思っているということです。

 

先ほどの問題の中で、自分が公務員だったら自然と答えの割合は高くなるし、自分がMacを使っていれば、答えの割合は小さくなる。

 客観的にクイズの答えを考えているつもりでも、いつのまにか「自分が思うことを他の人も同じように考えている」という前提があったことに気付いた番組でした。

日々情報のアンテナを立てて、自分の価値観を客観的に見られるようにしていきたいと思います。

 

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