サッカーチームに見る哲学 2010年12月01日
こんにちは、PDR米澤です。
今回はサッカーチームに見る哲学について書きたいと思います。
先日、スペインでバルセロナ対レアル・マドリードの試合がありました。両チームはスペインで1,2を争うサッカークラブで、因縁のライバルです。世界選抜と言っていいほど、世界の超トッププレーヤーが揃う一戦はEl Clasico(伝統の一戦)と呼ばれ、ホーム&アウェーで年に2回行われる対戦を世界中のサッカーファンが毎年楽しみにしています。
今回の対戦ではホームチームのバルセロナが5対0という記録的なスコアで勝利し、内容でも結果でも圧倒しましたが、選手個々の能力差はほとんど無かったと思います。なぜ、個々の力に差が無いのに、これほどスコアに差がついてしまったのか?私は両クラブの哲学の差がそのままスコアになったと考えました。
バルセロナは「育成」をチーム作りの軸としています。レアル・マドリードがチームの中心に、移籍で獲得した選手を置くのに対して、バルセロナは世界各地に散らばったスカウトが世界中の才能を見つけ、少年代から切磋琢磨させ、育てた選手をチームの中心にしています。極端な例えをするなら、ヘッドハントでエリートをかき集めた会社と、小中高の一貫教育で育てあげた人材が揃っている会社のようなものでしょうか。
これが、なぜ差になるかと言うと、育成で集めた選手を中心にした方が、個々の力が掛け算になりやすいからです。サッカーというのは面白いもので、個人能力の高い選手を集めれば勝てる(足し算の発想)という訳でなく、個々の力を組み合わせたトータルのチーム力(掛け算の発想)で勝敗が決まります。
バルセロナに所属する、国際サッカー連盟選出による世界最優秀選手Messiも13歳からバルセロナの下部組織で鍛えられ、仲間やバルセロナというチームを理解しているので、自分の力を仲間の力と掛け合わせて倍増させる事ができるのです。人と人が掛け算の関係になるには、お互いを知る時間、組織を理解する時間が必要という事ですね。
ただ、いちがいに「育成」と言っても、行なうは難し。他に同じ事ができているチームは世界でもわずかなのです…
詳しく見る
なぜわかる? 2010年11月30日
こんにちは、PDR米澤です。
今回は、ハマっているiPhoneのアプリケーションについて書きたいと思います。
それは、最近テレビ等でも紹介されているAkinatorという人工知能の一種です。
Akinatorは20個程の簡単な質問 (例:その人物は女性ですか?)に5段階で(「はい」「たぶんそう・部分的にそう」「わからない」「たぶん違う・そうでもない」「いいえ」)答えていくと、回答者がイメージしている著名人の名前をズバリ当てるというもの。
私も噂を聞いて、さっそくダウンロードしてやってみました。やってみると、とにかく網羅しているデータ量と的中率(およそ9割と言われている。私も20回やって19回当てられました)が半端じゃない!! 実在の著名人だけでなく、ネット上の有名人やかなりマニアックな漫画のキャラクターまで的中されてしまいました。
プログラムが優秀だという事もありますが、ユーザーがダウンロードして使えば使うほど、データが蓄積され、精度が上がる仕組みになっているため、9割近い的中率が実現できているようです。こういう仕組みを考える人って本当に凄いと思います。どういう目的でAkinatorを開発したのかはさっぱりわかりませんが…
アプリだけでなく、webサイトも同様の内容で利用できますので、興味を持たれた方は騙されたと思って一度やってみてください。
詳しく見る
街から人へ 2010年11月25日
こんにちは、PDR米澤です。
今回は、先日発表されたスタートトゥデイとヤフージャパンの業務提携について書きたいと思います。
つい先日、11月24日。アパレルECサイト国内最大店舗「ZOZOTOWN(ゾゾタウン)」を運営するスタートトゥデイとヤフージャパンの業務提携が発表されました。
提携の目的は、スタートトゥデイ側はYahoo! ショッピング等を介した販路・利用顧客の拡大。ヤフージャパン側はファッション関連サービス領域の強化…
という難しい話はよくわかりませんが、 同日、スタートトゥデイが行ったZOZOTOWNの全面リニューアルの方が、洋服好きとしては気になりました。サイト開設時はインターネットで洋服を買う事に抵抗があるユーザーが多かったため、web上に仮想店舗、仮想都市を再現し、実店舗と同じ様な安心感をもってもらう狙いがあった。ただ、インターネットで洋服を買う文化が定着し、雰囲気を重視したサイトにしていた分使い勝手が悪くなっていたので、より商品や口コミが伝わり易いように
『街』から『人』へ
というコンセプトで口コミ主導型のサイトを目指すべく、リニューアルを行ったそうです。
ネットで洋服を買う事に抵抗がある(サイズや色、着心地を確認できないため)私はZOZOTOWNで購入した事はありませんが、webサイトの仕組みが面白かった(比較的頻繁にリニューアルが行われる)ので、ときどきZOZOTOWNをチェックしていました。今回のリニューアルでも、トップページにTwitter上での商品についてのつぶやきがリアルタイムで反映されるなど、インターネットならではの口コミを生かした仕組みになっていて面白かったです。「街から人へ」というコンセプトも、口コミありきのサイト構成で反映されていて、なるほどと思えるものでした。
これからも、また面白い取り組みがあればチェックしてみたいと思います。
詳しく見る
カップラーメン道 2010年11月23日
こんにちは、PDR米澤です。
今回は、私のおすすめのカップラーメンについて書きたいと思います。
まず、弊社の昼食事情を説明させていただきますと、本社は住宅街の中にあり、近くに飲食店が見当たりません。そのため、車通勤の社員は少し車を走らせて、昼食に行きます。電車通勤の社員は社内で昼食をとる事が多いです。
私は電車通勤ですので、主に通勤時にコンビニに寄り、新作のカップラーメンをチェックし、大好きなシーチキンマヨネーズのおにぎりと合わせる事に腐心しています。しかし、色々試していても、最終的に定番のカップヌードル(シーフード)かどん兵衛に収まる事が多いです。やはり、ロングセラーの商品は味のバランスが抜群に良い。ただ、定番ばかりでは面白くないと思っていたところ、個人的な新定番を最近見つけました!!
それは日清の太麺堂々(濃厚魚介豚骨醤油味)です。
発売自体は昨年の今頃らしく、CM(モーニング娘。のラブレボリューション21のパロディ)も散々流れていたらしいのですが、テレビを全くと言っていいほど観ないせいか、最近まで存在を知りませんでした…しかし、味はコスト(定価198円)からすると、かなり美味しいと思います。
粉末スープ(鰹や煮干し等の魚介ベース)のダシが非常に効いていて、液体スープ(豚骨醤油)を生かしており、目玉になっている太麺との絡みが非常に自分好みなのです。 これが、皆さんの好みに合うかどうかはわかりませんが、最近食べたカップラーメンの中では一番おすすめです。
ただ、これに安住せず、また新しい麺を開拓せねば…
詳しく見る
バカになろう 2010年11月16日
こんにちは、PDR米澤です。
今回も、先週に続き書籍の紹介をさせていただきたいと思います。
今回、ご紹介させていただく本は「バカでも年収1000万円」という本です。同僚の知人が書いた本らしく、同僚から薦められて読んでみました。
本の内容としては、大学までほとんど勉強せず、テニスばかりしていた著者が、エリートに一発逆転するため編み出した、学歴も専門スキルも必要ない『バカ6大奥義』を紹介するというもの。著者はいったん退職して、出戻りした会社で、この6大奥義を実践し、3年で平社員から取締役に昇進し、年収も200万円から1000万円になったそうです。
正直なところ
「それだけで年収1000万円ってそんないい話ねぇだろ」
と思っていましたが、読んでみると、年収1000万円になれるかどうかはともかくとして、自分ができていない事、参考になるものが多かったです。
例えば、バカ6大奥義の一つに『超速行動』というものがあります。 仕事の質では天才やエリートに絶対勝てない。量で対抗するのも限界がある。ただ、内容はともかくスピードは自分でも上げられる。スピードが速い仕事はそれだけで強烈なメッセージになり、評価されるはずだ!!と著者は考え、実践し始めたら仕事が上手く回り始めたそうです。
私も、仕事だけでなく、色々な事で、質や量では勝てないと感じていたので、この本を読んで、スピードを意識していこうと思いました。あと、もっといい意味でのバカになろうと思いました。あれこれ考えて立ち止まっているより、実戦で実践あるのみですね。
詳しく見る
はじめてのボランティア 2010年11月11日
こんにちは、PDR米澤です。
今回は、初めてのボランティア体験について書きたいと思います。
先日、私の実家がある岐阜市で「ギフレク」という街おこしのイベントが行われ、友人・知人が実行委員会をしている事もあり、寂しくなっていく地元に何か貢献できないかと思っていた事もあり、ボランティアとして参加してまいりました。
運営側は主にデザイン、広告、飲食、ファッション、写真、web、建築等様々な分野で活躍されている自営業者の方が多く、中には、昔クラブでよく会った友人、通っている美容師のオーナーさん(他のメンバーにもお客さんが多い)、よく行く飲食店のオーナーさんもみえて、不思議な感じでした。みんな、仕事も年代も考え方も違いますが「自分達の街を盛り上げたい」という動機は同じだったので、初対面の方ともすぐに仲良くなれました。
「意外と知らない自分達の街の凄い人や凄いモノを知ってもらい、自分達の街に自信を持つ」というコンセプトの基、全国規模や世界で活躍されているクリエイターを招いたトークショーやアートワークの展示、街のグルメグランプリなどが行われ、私の仕事は主に会場の設営や屋台の設置、片付けなどの力仕事とビラ配り等でした。そして、とにかく他のボランティアの方がよく働いていて驚きました。実行委員会のエラい方達も、早朝から遅くまで、運営が忙しいにも関わらず力仕事も本気でやる姿を見て、ペーペーの自分が頑張らねばどうすんだと思い、とにかく荷物を運びまくりました。
イベント自体は実行委員会の方々の素晴らしい運営のおかげで大きな問題も無く進み、思っていたより沢山の方に来ていただいて成功だったと思います。また、個人的な収穫は、ネガティブな要素ばかり見えていた街にも、本気で街を変えようと思っている熱い方が沢山いることがわかった事、そういう方達と繋がりを持てた事です。片付けも打ち上げもかなり面白かったので、また来年も参加したいと思います。
詳しく見る
11月の1冊 2010年11月03日
こんにちは、PDR米澤です。
今回は毎月恒例の書籍紹介をさせていただきます。
今月、紹介させて頂く本は、マーカス・バッキンガムによる「さあ、才能(じぶん)に目覚めよう」という本です。上司から紹介され、読んでみたら面白かったので、ここでも取り上げさせていただきました。
この本では、短所を克服する事に力を入れるより、自分の強みや長所を知り、それを徹底的に伸ばしていく。そうする事で人生が楽しく、豊かになるという事が、繰り返し主張されています。
そのためには、まず自分の長所を知らないと話になりません。ただ、自分の長所をどうやって知って良いかわからない。という私のような方のために、この本と連動した自分の強み発見のwebサイトがあり、質問に答えていく事で、34ある資質のうちから自分の資質5つが解析されます。
※ただし、この本を買わないと資質を知るためのIDが手に入らない
これによると、私の5つの資質は「着想」「最上志向」「収集心」「親密性」「適応性」である事がわかりました。資質の名前だけを読むとサッパリ意味がわかりませんが、例えば「収集心」と「親密性」という2つの要素を例に考えると
『休日は家にじっとしていられず、誰かと会う事が多い』
という私の行動パターンの理由がわかりました。
つまり、色々な情報を集める事に価値を感じ(収集心)、知り合った人間をより深く知り、自分を知ってもらう事に喜びを感じる(親密性)特性を持っているので、そういった行動になるのだそうです。自分で意識していなかったので、上司に指摘されて初めて気付きました。
この本が指す、才能とは「無意識に繰り返される思考、感情、行動のパターン」の事で、一般的に言う「長所」とは意味合いが違います。しかし、自分の才能を知る事、知ってもらう事で、お互いの理解が深まり、コミュケーションが円滑になる気がしますので、私の様に自分の事がよくわからないという方は、是非手にとって読んでみてください。
詳しく見る
寿貧乏 2010年10月28日
こんにちは、PDR米澤です。
今回は「寿貧乏」について書きたいと思います。
「寿貧乏」とは?
私も昨日覚えた言葉なのですが、結婚式などに行き過ぎて、出費がかさんでしまう事らしいです。
今月の私は正しく寿貧乏で、友人の結婚式に2回出席し、両方とも4次会まで行っていたら、結構な額の出費になってしまいました…
手元に残るものがないのに、やけに財布が寂しくなっていた原因は、これだったようです。
ただ、出費は確かにかさみましたが、いい事もありました。先週行われた高校時代の友人(新婦)の結婚式でも、遠くに散らばってなかなか会えない友人と会う事ができましたし、高校生ぶりに制服に着替えた友人達によるAKB48の余興も楽しめました。それから、2次会、3次会も楽しみ、4次会(散々呑んでからのボーリング)まで行ってきたところ、初めて会った新郎とその友人達と仲良くなり、新しい繋がりを持つ事ができました。
私の場合、仕事の関係の人と休日に遊んでも、どうしても気を遣ってしまい、楽しみきれない事が多いので、例えば、結婚式など、気兼ねない友人を共通項に多くの人が集まる場所は、気兼ねなく付き合える友人を作れるチャンスなのです。
とは言っても、いつも、ノリで朝まで遊んでしまった時に、気付いたら仲良くなってるパターンが多いので、そこまで考えて4次会まで行っている訳ではありませんが…また懲りずに、結婚式に呼ばれたら、朝まで付き合ってみようと思います。
しかし、相変わらず私は相手がいないので、結婚とは縁がなさそうです。
詳しく見る
変わらないもの 2010年10月26日
こんにちは、PDR米澤です。
今回は、自分が好きな「変わらないもの」について書きたいと思います。
私が好きな「変わらないもの」は、小さい頃から通っている和菓子屋さんの「アイスモナカ」です。お店の粋なおじいちゃん、おばあちゃんの人柄とアイスに惹かれて、かれこれ20年近く通っていますが、味も店も値段も全く変わらないところが気に入っています。
何といっても言ってもコストパフォーマンスが半端じゃない!!
バニラと抹茶が75円で小豆が80円という破格の価格設定。
コンビニで同じ様なアイスを買おうと思うと100円はしますが、市販のアイスより断然美味しいです。私はこのアイスなら200円は出していいと思っているので、いつもお得な気分です。
先日も無性にアイスが食べたくなり、お店に寄った時
「お母さん、 いつも美味しいアイスをありがとう。友達にあげるとみんな喜んでくれるよ。ただ、いつも思うんだけど、こんなに安くて商売は大丈夫かい?」
と女将さんに聞いてみると
「原料費が上がって儲からんよ。けどね、ずっとこれでやっとるから、値段は変えれんよ。趣味みたいなもんだし、いいんだわ。いつ死ぬかわからんし、やりたいようにやるで。」
とのことでした。
私は、お店がなくなると、とても困るので、 その話を聞いて心配になりました。気付いたら閉店していたという事が無いよう、これから寒くなってもちょくちょく顔を出しに行こうと思います。
詳しく見る
境界を超えろ 2010年10月21日
こんにちは、PDR米澤です。
今回は、建築家の安藤忠雄さんについて書きたいと思います。
先日、社内のパートさんと建築について雑談していたところ
「今度、安藤忠雄さんが犬山に講演にみえるんだけど、招待券余ってるから行く?」
と誘っていただき、二つ返事で行ってまいりました。
安藤忠雄さんは世界的に有名な建築家で、表参道ヒルズや東京スカイツリーを手がけた事でも知られています。また、建築を手がけるだけでなく、新世代の育成のため東京大学、イェール大学、コロンビア大学、ハーバード大学等で教鞭をとり、国内外における自然保護のための環境事業にも数多く携わるなど、その活動は多岐に渡ります。
そんな安藤さんの言葉はどれも面白く、素晴らしいものばかりでしたが、そこから一つだけ選ぶなら
「境界を超えろ」
という言葉が心に残りました。
その言葉の真意は、周りや自分が作った境界に囚われず、本当にやるべき事が境界の外にあれば、それをやるべきだという事です。専門的な教育を受けず、プロボクサーから建築家になり、常識に囚われない様々な建築を生み出してきた安藤さんならではの言葉。施主に建築を合わせるのではなく、建築に施主の生活も合わせてしまう(例えば、「冬が寒い」という住吉の長屋の施主に対しては、「アスレチックに行け」と言う事もある)考え方も刺激を受けました。
しかし、サインもらえて嬉しかったなあ…
詳しく見る