※小噺は過去分を随時アップしております。内容に時差がある場合もありますが、是非ご覧ください。
2025年1月。私の5年日記が新調されて三代目になりました。
日記を10年間続けてきたのは、ささやかな達成と言っても良いと思いませんか?
同じブランドの同じ番手を愛用しています(ペイジェム、5年日記A5、約3500円)。
5年間ほぼ毎日開かれた5年日記が2冊と、まだ始まって1ヶ月の5年日記が1冊。
新しいものの厚みは2.5cmですが、手垢とインクがいっぱいついた古い物の厚みは3.5cmです。毎日開かれたことで1cmも広がっています。
学生時代に参考書がボロボロになった時の達成感にも似ているような、そうでもないような。
日記をつける習慣は、商品開発などでお世話になっている歯科衛生士さんに勧めていただいたのがきっかけでした。
この方が使っていたのは3年日記でしたが「昨年の今頃に風邪ひいたとか分かると、けっこう役立つもんだよ」と教えてくれました。
実際に私も書き始めてみると、これは本当に役立つ情報になりました。自分がいつ頃に風邪をひくのか、夏バテになるのか、などを把握すると、冬布団を出したり湯たんぽを用意して風邪を未然に防いだり、タンパク質の摂取を増やして夏バテを予防したり、などの対策が取りやすくなります。これが体調管理におけるメリットです。
さらに、精神衛生のメリットもあります。
たとえば、とある時期の同月同日の記録。
22年と23年を見ると自分のテンションがいかに一過性のものか分かって、それを受けて24年は悟りっぽい事を書いています。
悟りの境地は残念ながら持続せず、また沈んで浮いてを繰り返すのですが、「繰り返している」と自覚するだけでもけっこうラクになるものです。
また、23年に「なんかもうダメだ」とありますが、ページを見返すと、「ミスが先々週2つ、先週ナシ、今週1つあった。天気が悪い3日前から頭が痛い。
心身にダメージを受けて嫌気がさしている」と、具体的に把握できます。すると、解決はしなくても心の持ちようが変わります。「なんかもうダメだ」は永遠に続くような
気がするけど、「ミスと天気で嫌気がさしている」なら長くは続かない気がします。たかが「気がする」ですが、できるだけ楽しく生きていくために、大事な感覚です。
5年日記は自分の心と体のトリセツ(取扱説明書)!!!と思って大事に書いているのですが、今年は新冊の1年目なので過去の記録がありません。
5年日記ならではの良さが無くて、普通の日記になります。でも今年で挫折せず、過去の2冊もたまに見返しながら、今年も楽しく書いていきたいと思います。
そして5年後、日記の背表紙がどれほど広がっているか、今からワクワクしています。